サイトアイコン TechWave(テックウェーブ)

月間PV数65億のモバイルブログサービス「DECOLOG」、今春のガールズフリーマーケット@大阪には1.2万人が来場!【三橋ゆか里】

MIH_1001カワイイ女子たちのリアルがわかる人気ブログサイト「DECOLOG」が主催する、ガールズフリーマーケット(以下ギャルマ!)が今春も開催されます。昨年10月に初めてDECOLOGというサービスを紹介(2010年10月の記事)したところ、すごい反響があった。あれから半年と少し。今年3月には過去最高の65億ページビューを記録したDECOLOG。大阪開催のギャルマ!にも参加してきたので、最近のDECOLOGについて皆さんにお伝えします。

「DECOLOG」連動イベント「ギャルマ!」

2011年5月8日で3回目を迎えた大阪ギャルマ!。オープンは午前11時だったけれど、開催地の大阪京セラドームには、その2時間も前から長蛇の列が(大阪ドーム2周以上!)。それもそのはず。第3回のギャルマ!の出店ブース数は630店、ユニークな入場者数はなんと12,000人。東京、大阪、福岡とも、開催ごとにほぼ倍々で入場者数が伸びているそう。今シーズンは、4会場(東京、大阪、福岡、名古屋)合計で約2万7千人の集客を見込んでいるとか。そしてリピート率が高いのも特徴。一度参加した女の子は次回も参加し、その周りの女の子たちも呼び込む形でギャルマ!の輪が広がってる。

一大イベントを盛り上げるための工夫

DECOLOGの女の子たちにとって、ギャルマ!は学園祭やアメリカでいうPROMのようなもの。PROMはアメリカで高校卒業を祝うための盛大なパーティで、一番のおしゃれをして望むイベント。彼女たちはこの日のために数ヶ月前には自身のブログでギャルマ!に触れ始め、DECOLOGに用意された掲示板やBBSで情報発信や情報交換を行う。そしてみんな飛び切りのおしゃれをして来場。そのまま雑誌に載れちゃうような子もたくさんいた。

普段ブログを読んだりコミュニケーションをしている女の子が、リアルにあって盛り上がれるのがギャルマ!私たちが馴染みのあるビジネス系のイベントは、参加登録をしたらあとは当日イベントに行くだけ。でもギャルマ!を盛り上げるために、当日までみんなが盛り上がれる場を提供。まずは出店者紹介の特設ページ。DECOLOGでは、フリーマーケットへの出店者が自分のブログを登録できて、どんな洋服を売るのかを事前に告知することができちゃう。ギャルマ!にお客さんとして参加する女の子は、ここや出店者のブログを見て事前に行きたいお店をチェックしておける。専用BBSでは出店者と入場者がコミュニケーションをとったり、タイムセールの情報を流すなんてことができるんだって。

ウェブ連動で行うタイムセール企画

今回の大阪ギャルマ!に参加したオフィシャルブースは10店。どれも女の子が喜ぶようなものばかりで、メイクをしてもらえたり、ウィッグやつけまつげを安く購入できたり、最新のプリクラを無料で撮れたり。特に、プリクラ、ウィッグ「AQUA DOLL」、つけまの「EyeMagic」には常に人だかりがあった。オフィシャルブースはギャルマ!参加者の女の子たちに告知をすることができるそう。DECOLOGのイベント用特設モバイルページと連動させることで、「○○時から、○○セールをします!」「○○時から、全品半額をします!」といったタイムセール企画が行える。「今から○分間限定、○○名限定」などとタイムセールを告知すると、一斉に女の子が集まってくる。女の子のハートをがっつり掴む工夫がされています。

また、DECOLOGと連動させた抽選企画も。激安ファッションアイテムを販売するアパレル通販サイト「夢展望」はギャルマ!限定企画を実施。応募者が増えれば増えるほど賞金総額やプレゼント数がUPするらしく、1000人の応募者なら5名に1万円、それが7000人を超えると10名に5万円といった仕組みでたくさんの女の子が応募したみたい。他にもDECOLOGの人気双子ちゃんブロガーを起用した着用コーデ投票対決を開催。ブースには実際のコーディネートが展示され、抽選で6名に投票したコーデが当たる。また、自分の勝負コーディネートの写メを夢展望に送ると、選ばれたカワイイコーデが夢展望のサイトに載っちゃうんだとか。

東京ギャルマ!は5月22日(日)、福岡ギャルマ!は6月5日(日)に開催。若い女の子がほとんどのイベントだけれど、もし興味がある女性がいれば尻込みせずに一度見に行ってみると良いかも。

「DECOLOG」連動型のファッション情報誌「DECOLOG PAPER」

2010年11月に創刊された雑誌「DECOLOG PAPER」(デコログ ペーパー)。季刊誌として8月、11月、2月と3ヶ月ごとに発売され、今回5月17日に発売されたのが創刊第3号。女の子たちがDECOLOGでつづるガールズトーク。そんな100% ガールズトークをテーマにした雑誌が「DECOLOG PAPER」です。簡単につくれて簡単にアクセスできるブログとはまた違う、女の子たちが自分の夢に一歩近づけるような雑誌というステージ。「DECOLOG PAPER」という新しい舞台で女の子たちがもっと輝くサポートをしたいという想いから作られました。

どこよりも「ウェブ連動型」の雑誌

「DECOLOG PAPER」の主人公は、自分のDECOLOGブログを持っている女の子たち。雑誌で読んでみて、気になる子やもっと知りたい!と思う子がいたら、各特集の最初のページにあるQRコードからすぐにDigital indexにアクセスできちゃう。気に入ったブログには、Yonda!やコメントを残すことでお友達にもなれる。ちなみにDECOLOG独自の機能“Yonda!”は、FacebookのLike!のようなもの。ブログの記事ごとにYonda!をつけられる仕組みになっていて、共感を表せるんです。記事ごとにYonda!できることが、DECOLOG女子の密なコミュニケーションに一役買ってる。

スナップクイーンの投票企画もDECOLOGとDECOLOG PAPERを連動させたもの。DECOLOG PAPERのスナップに掲載されている女の子100人から、おしゃれ!と思った女の子にDECOLOGで投票。そこからスナップクイーンから決まるんだって。雑誌を読みながら、その場でもっと見たり企画に参加できるよう、DECOLOG PAPERのあちこちにQRコードがちりばめられてる。DECOLOGでブログを日々当たり前のように書いてる彼女たちが、本当にシームレスに参加できるつくりになってる。DECOLOG PAPERは発売と同時にいつもアマゾンなどのランキングで上位にくるほど人気(創刊号は1位、第二号も2位を獲得)。DECOLOG女子にとっては、DECOLOG PAPERを読めないことって、何だか流行や波に乗り遅れるような感覚があるのかも。

女の子たちだってセルフブランディング

ギャルマ!11時の開催と同時にあっという間に人に囲まれている女の子がいました。彼女がフリマに出していたのは手作りのストラップなどのグッズ。普段からつくったものをブログにアップしていて、それを普段から読んでいる子がギャルマ!でみんな集まってきた感じ。いきなりギャルマ!に参加するんじゃなく、普段から作り手としての自分や思いをDECOLOGで発信しているから起きたんじゃないかと思う。

そんなDECOLOGブロガーさんを見ていると、最近私たちの周りでも頻繁に耳にする「セルフ・ブランディング」という言葉を連想する。オンラインに自分のプレゼンスがあって、そこで自分を出して人と繋がって、そこからリアルな交流が生まれる。わたしが自分のブログやツイッターなどでやっていることと同じことを、彼女たちはDECOLOGでやってるんだなーと。DECOLOGにそのエコシステムができあがってるのね。

DECOLOGのサービスがブレない理由

昨年DECOLOGを紹介したときにも書いたけれど、DECOLOGというサービスの根底にあるのは、「どうやったら女の子に喜んでもらえるか」という思い。モバイル広告に邪魔されず自由にデコレーションできるブログ、理想的なつけまつ毛などの商品化、普段ブログで交流している子とリアルに会えるフリーマーケット、女の子たちにとってのワンランク上のステージでもある“DECOLOG PAPER”。

今回のギャルマ!で初めて開催された「ガールズのど自慢大会」。ギャルマ!というたくさんの女の子が来場するイベントで、さらにイベントを盛り上げる仕組みはないかと考えてたどり着いた。特設ステージを用意して、女の子たちがダンスなり歌なりを披露する発表の場を設けたら喜んでくれるんじゃないかと。ただ最初から大掛かりにするのではなく、まずできることからということで採点機能付きのカラオケ機材を利用した「ガールズのど自慢大会」を始めてみたそう。結果としては、大盛り上がりをみせる大ヒットコンテンツに。女の子が輝けるステージは、今後のイベントの新しい柱になりそうです。

「どうやったら儲かるか」「どこに広告を掲載するか」ではなく、「どうやったら彼女たちにハッピーになってもらえるか」が始まり。まずユーザのハッピーを考え、そこをクリアして初めてビジネスを考えられる。ユーザの楽しいを考えずにクライアントメリットばかり考えていても、結果としてはクライアントにプラスを提供することはできないと。これを徹底していることが、DECOLOGというサービスがブレない理由だと思う。ターゲットの世代が違うと、AからZまで違うかのように感じてしまいがち。でも人間の根本にある欲求は、そんなに変わるものじゃない。それを女の子の視点でとことん考えて、彼女たちの意見を取り入れながら常に進化してるのが「DECOLOG」なんだと思う。

5月8日の大阪京セラドームには、女の子たちの希望や夢がたくさん詰まってました。

【スタッフブロガー】三橋ゆか里

肩書きウェブディレクター。ディレクションの他、翻訳やライティングなど、フリーでお仕事してます。1/15に公開の映画『ソーシャル・ネットワーク』の字幕監修をさせていただきました。ツイッターIDは”yukari77“。

個人で運営している【TechDoll.jp】というサイトで、海外のテクノロジー、ソーシャルメディア、出版、マーケティングなどの情報を発信しています。目指せタイムリーな情報発信!

これまで雑誌のECで→UIデザインのコンサル→ウェブ制作会社などを渡り歩いてきました。そこで得たスキル、人、全部かけがえのない財産。幸せの方程式は、テクノロジー(UI, IA..)×マーケ×クロスカルチャー×書く・編集。いま一番夢に近いとこにいる。

詳しいプロフィールはこちら

モバイルバージョンを終了