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閲覧注意、空腹中枢を刺激する写真アプリ「SnapDish」が登場 【増田@maskin真樹】


[読了時間:2分]


 ヴァズ(Vuzz)が5月27日にiTunes App Storeで公開を開始したiOS用アプリ「SnapDish」は、よくある写真共有アプリではあるが料理の写真だけという強烈な個性を持っている。食べる前に気軽に撮影できるだけでなく、料理の写真をおいしそうに加工するフィルター機能も搭載している。

 みんなが投稿した写真を見てみると、確かにどれもこれもおいしそうなものばかりで、開発の舟田氏自らも「開発中になんどもスイーツに折れました…」と話している(笑)。そのせいか、料理の写真にはカロリーなどを記録することもできるようになっている。FacebookやTwitterで共有するための機能はもちろん、料理を食べた場所や価格を友達に知らせることもできる。





 料理といえば、一人で食べるシーンも多い。そのため、カロリー計算やカレンダー機能などが用意されている。ただやはり複数でその味を楽しむ方が楽しい。だからFacebookやTwitterといったソーシャルメディアで美味しいもの好き仲間と情報を共有する利点はあるし、ヴァルもその点に力を入れていきたいと考えている。例えば、foursquareやmixiやメール送信などの共有機能を始め、料理を地域などから検索できる機能を順次追加する予定だという。

 ただ、いくら美味しいもの好きとはいえ、写真だけじゃ飽き足りない。“美味しそう”→“食べたい” / “作りたい”となって当然なわけだが、Vuzzの舟田氏は「料理の写真と、それに付随する情報を網羅することで、多様なサービスや市場を生むことができる」と話す。

長期的には、世界中の料理写真とそれに付随する情報を網羅することで、これまでにない新しい料理プラットフォームを構築したいと思っています。
料理写真とその付随情報が集まると、いつ・どこで・どんな料理がどれくらい食べられているのか、それらの料理を食べてる人たちは他にどんな料理を好んでいるのか、などの情報を、新鮮な状態で、必要に応じて、統計的に解析することができるので、さまざまな場面での活用が考えられるようになります。その結果、料理に関する新たなサービスや市場が生まれ、SnapDishはそこで最も欠かすことのできない一番の存在、となれればうれしいです。

 確かに、どの店でどんな料理が出されているかを事前に知ることはできても、なかなか“あの店のあの料理”みたいなピンポイントで料理だけの情報を収集することは難しい。店じゃなくても、自分の料理を含め“あらゆる料理”を網羅することで、逆にそれを食べている人の嗜好性も把握できるというわけだ。

 何よりアプリは無料で、英語版で世界展開も果たしている。Android版も予定しているとのことで、今後、どのような展開を見せるか注目される。

【参考URL】
●SnapDish
http://snapdi.sh/index.ja_JP.html

蛇足:僕はこう思ったッス
他の人の料理写真が本当においしそうで、それを見ているだけで空腹中枢が刺激されまくってしまう。アプリは軽快でスマートなUI。是非この方向で洗練させていって欲しい。ウェブAPIの公開もするとのことで、競争の激しい写真アプリで“おいしい写真”を日常的にアップしたくなるようなスイッチさえ入れられれば、一気に市場が拡大するように感じた。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 コードも書けるジャーナリスト。イベントオーガナイザー・DJ・作詞家。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・詳しいプロフィールはこちら


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