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Twitter自ら写真保存機能提供へ 周辺事業者の混乱必至【湯川】

[読了時間:1分]

 Twitter社の純正アプリやサードパーティのクライアントアプリを使って写真を撮影すると、写真はTwitpicsやYfrogsといった写真のストレージサービスに保存されるが、Twitter自らがこうした写真ストレージ機能を提供することにしたようだ。米TechCrunchが関係者からの情報として最初に報じ、Wall Street JournalのブログAll Things Dが確認が取れたと報じている

 6月1日にカリフォルニア州で開催されるWall Street Journal主催のイベントD9の会場で発表になるもよう。Twitpicsなどの周辺事業者にとっては大打撃となりそう。Twitterは140文字のメッセージの送受信という基幹機能のみを提供し、写真の保存などの周辺機能を他社に依存する、というやり方で周辺事業者とともに成長する戦略をとってきたが、今年3月に戦略変更を発表、Twitter社が重要とみなす領域には自ら参入する方針を発表している。

蛇足:オレはこう思う

 これまでインターネットは主に、文章を書くのが得意な人の情報発信の場だった。ところが情報数を140文字に制限したTwitterが流行し、情報発信することの楽しさやメリットに気づく人が増え、情報発信する人の母数が急拡大している。

 情報発信の楽しさに気づいた人たちのニーズは、「より簡単に、より手軽に情報を発信したい」というもの。140文字よりも簡単、手軽となれば、向かう先は携帯電話を使った写真になる。写真こそがコミュニケーションの核になるわけだ。

 これは日本のケータイの「写メール」で既に実証済みだし、FacebookのCEOによるとFacebookが急成長を果たした最大の要因は写真をコミュニケーションツールとしてとらえたからだという。最近、写真共有系のアプリやサービスが雨後のタケノコごとく増えているのを見ても、この方向に時代が動いていることが分かる。

 当然、Twitter社も140文字に加え写真を事業の中核に置きたいところなんだろう。

 とはいえ周辺事業者にとっては迷惑な話。Twitter社とともにTwitterというエコシステムを盛り上げてきたのに、急に自分たちの領域に入って来たのだから。

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