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NAVER(ネイバー)は7月7日、正式サービス開始から2周年を迎えたことを受け、東京・大崎の同社カフェスペースで記念パーティを開催した。ドレスコードは、NAVERのイメージカラーである「グリーン」。100名を超えるゲストが、緑色に塗られた何らかのアイテムを身に付け来場するなど、パーティーは多いにわいた。
NAVERジャパンは、韓国NHN Corporationの日本現地法人。NHNは世界5位の規模を誇るNAVER.comを運営するものの、日本ではゼロベースで日本版NAVERを開発し市場投入を果たした。2009年6月15日のクローズドベータを経て、7月1日に検索ポータルサービスを正式サービスイン。以降、まとめサイトを手軽に構築できる「NAVERまとめ」などのサービスを続々投入してきた。
たった2年間で、月間総アクセス数約2.5億PV、月間ユニークユーザー数約1,473万人(2011年6月末時点)まで成長。最近ではスマートフォン向けサービスを続々と投入。直近で投入したコミュニケーションツール「LINE」は、1週間でなんと10万ダウンロードを達成したという。
チャレンジングな2年間
パーティ中盤、主要スタッフのトークセッションという形式で、ゲストから寄せられた質問に応える「ぶっちゃけどうなの? 生Q&A」を開催。普段は聞けないような発言が、スタッフの口から多数聞くことができた。
中でも、NAVERジャパンのサービスの特徴とも言えるユーザーインターフェイスを担当するUXデザイン室 副室長 キム・デソク氏の発言に耳をすます人は多かった。「普段のクリエイティブの現場では、何をどういう順番で進行するかを考えるのだけど、ネイバージャパンにはそれがない。やっと“これはイケてる”と思うものが作れても、ダメが出て、何回も作り直すことになる。しかしそれでも良いものを生み出すことを追求することだけは忘れない。それがネイバージャパンという会社」(デソク氏)
デソク氏のUXデザインにおけるライバルはAppleのプロダクト群だという。「何が無駄か、それは本当に必要かを追求することを追求して、ウェブ界のAppleといわれるように成長したい」と話す。
NAVERの公式Twitterアカウントを運営し “かねとも”の愛称で知られる 、ユーザーコミュニケーション担当の金子智美さんは「企業公式アカウントの運営のありかたに悩み、何ヶ月もスランプに陥ったこともある。色々な意味でライバルはOKWAVEの公式Twitter運営者」と公言。パーティに来場していた本人も驚きのツィートを投稿する一幕もあった。
3年目のキーワードは「スマートフォン」
190人の社員がいるNAVERジャパン。驚くことに、マネタイズを考えているのは2人だと事業戦略室 室長 舛田淳氏は言う。「事業はまっ赤っかです。まだまだ、投資フェーズで、少なくとも2011年内にマネタイズの施策を実行に移すことはない」。
では、NAVERジャパンは今後、何をどのように展開していくのだろうか。それは表題の通り「スマートフォン」が鍵となっている。以下は、パーティー会場で、チラ見せした時期サービスのスナップショットだ。
TechWaveが話を聞いたところ、直近で大きく3つの動きがあるとのころ。一つは「写真整理系アプリ」で、すでに今月(2011年7月)の公開に向け準備をしている。次に既存のアプリ/サービスのリニューアルを8月頃に実施。そして、今、一番注力している目玉アプリを早ければ9月にも投入したいという。「目玉アプリは、NAVERジャパンならでは、すごいと言ってもらえるようなものにする」と舛田氏は意気揚々だ。
その後、会場ではLINEを使った実験的ゲームを開催。リアルとNAVERサービスの融合の一面を感じさせる内容。舛田氏は「LINEはあえてFacebook連携などを抜き実在性を主眼においたもの。まとめやpickといったテーマベースのサービスはそういった点は不要で今後も継続するが、いわゆるソーシャルグラフに関する部分はケアしていきたい」と説明した。NAVERジャパンの今後がなんとなく見えた気がするパーティであった。
■ 関連URL
・ネイバージャパン株式会社
http://corp.naver.jp/
コードも書けるジャーナリスト。イベントオーガナイザー・DJ・作詞家。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。