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NAVERジャパンは7月26日、「NAVERまとめ」に特定のテーマに沿ってまとめを整理する新機能 “トピック”を追加した。まとめにユーザー誰もがトピックを設定することが可能で、トピックページで “まとめの一覧” をチェックできるようになる。トピックは自分が作成したもの以外も設定・削除することが可能で、トピックページの説明文や説明画像についてもユーザー誰もが自由に編集することができるようになっている。
これにともないキーワード検索機能にも、キーワード入力中に関連するトピックを推薦する機能が投入された。トピックは、タイトルに事柄に対するキーワード含まない まとめ も設定することができるため、より幅広い情報を効率良く入手することができるようになる期待がある。いずれもユーザーによる利用が広まることが前提ではあるが、サービス企画室 室長 島村武志氏は「情報探索をより手軽にするための第一歩」とNAVERまとめの進化の過程であると説明する。
「情報を持っているであろう人を探してフォローすることで、効率良く情報を入手することはTwitterなどの普及で定着しつつあると感じています。一方で、ある事柄について情報を探したいと思った時、いったい誰 (どこ)をフォローすればいいのか、その事柄について詳しい人を探すことからスタートしなくてはならないのは大変なこと。
むしろ特定の事柄、例えば「F1マシン」について知りたいのであれば、まずはF1やその機械という大枠を設定し、その周辺にある情報を収集する方が自然。類似したものとしてはカテゴリーがありますが、図書館分類的なカテゴライズには柔軟さやピンポイントへの対応などに限界があります。一方でハッシュタグになってくると、固有名詞であったり、最小要素的な付箋となってしまう傾向にあり、特定の話題を核心に迫るような作業には向いていないという問題がありました。
ですからNAVERまとめの “トピック”では、カテゴリーでもなくタグでもなくビオトープ ( 生物社会の生息空間のこと ) のような、情報を収束する役割を果たしつつ、そこに参加する人が自ら情報を持ち寄り内容洗練されるような空間を実現することを強くイメージしています。これによりキーワード検索では探し切れない情報へもリーチできるようになると考えています」(島村氏)
独特な世界観、誰でも自由に付与・削除・変更が可能
まとめに付与できるトピックは最大で5つまで。誰でも自由にトピックを付与でき、誰がか付与したトピックを「これは違う」というものを削除することもできる。荒れるのでは?と感じる人もいるかもしれないが、その点、ざっくり割切ったポリシーで運営されている。「トピックの命名は全く自由。規則的なものもありません。カテゴリーのような公的なものになると、自分とは関係がないと感じられてしまう。それよりは自分が参加しているトピックということで、ユーザー各位の関心軸で活動してもらうほうがいいので、その辺のバランスを重視しています」(島村氏)
トピック名はすべてユニークが前提。例えば「おまんじゅう」というトピックがあったとして、同じ文字列のトピックを作成することはできない。ただ、「Android定番アプリ」というトピックが自分の思う方向で成長しなかったとしたら、自分で「Androidでインストール必須のアプリ」「R30のAndroid定番アプリ」といった展開をすればいいというわけだ。
「ある種無防備なポリシーのサービスといえるでしょう。しかし、情報探索の欲求が増加するような場としてのトピックは、事柄のキーワードに情報が収束されていきアクティブ状態が続きます。その場合、定番トピックとしてある程度固定化する仕組みがあったりしますが、私たちが考えているのはシステムと人間の融合です。キーワード検索してまとめを見ることは今までの情報探索と何ら変わらない。理想はトピックを設定するとそこに情報が集まってくるようなメカニズムの完成。そこがゴールで、NAVERまとめにおける “トピック” は、それを実現する最初の一歩といえるでしょう。」(島村氏)
コンセプチャルな、チャレンジしがいのあるサービスへの一歩を踏み出したNAVERまとめ。トピック機能追加で、まとめの更新情報の取得なども容易になった。今後、特定トピックをフォローする機能が追加するとのことで、鮮度の高い情報探索には欠かせないサービスとして進化する期待が高まっている。
■ 関連URL
・NAVER、「NAVERまとめ」に「トピック機能」を追加 | プレスリリース・お知らせ – NAVERプレスセンター
http://corp.naver.jp/press/press_detail?docId=305
・NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/
コードも書けるジャーナリスト。イベントオーガナイザー・DJ・作詞家。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。