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グリー、3Dアプリ開発ツール「Unity」と 独占契約 【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:2分]

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 グリーは8月31日、3D系に強いゲーム開発ツール「Unity」を提供するUnity Technologies社と包括的業務提携を行ったと発表した。これによると1500ドルのAndroid、iOS向けプロフェッショナルライセンスを、無償で二次配布する国内独占権を獲得したとのこと。スマートフォン向け3Dゲームの多くはUnityを使っているため、この契約により「GREE」にソーシャルアプリケーションを提供する開発デベロッパーのUnityへの関心は高まりそうだ。



 Unityを使用したスマートフォンゲームは数知れず、「Skee-Ball」や「Zombieville USA」などトップセールスとしてランクインするものも多い。特に3D/2Dで動きをつけたアクション系ゲーム開発のしやすさには定評があり、コンソール(据置き)ゲーム機向け開発で使用されている。PC向けではfacebookアプリで使用されることが多い。

 グリーはこれまでも技術的支援関係を結ぶ努力を続けてきたが、独占的包括契約によりUnityアプリ創出で優位な立場を得ることができた。今後、競合ゲームプラットフォームがどう動くが注目だ。

【関連URL】
・グリー、ゲーム開発ツール「Unity」を提供するUnity Technologies社と包括的業務提携
http://www.gree.co.jp/news/press/2011/0830_02.html
・Unity 3
http://unity3d.com/japan/mobile

蛇足:僕はこう思ったッス
Unityの開発しやすさはハンパないし、この類の開発をしている開発者は当然のように使っていることだろう。ただ独占となるとどうなるか。もちろんFREEライセンスには影響ないし、プロも有料で購入する人もいるが、GREEへのアプリ提供が一気に進むのは間違いなさそうだ。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 コードも書けるジャーナリスト。イベントオーガナイザー・DJ・作詞家。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・詳しいプロフィールはこちら


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