Fringe81の広告革命 「iogous*mark」が日本初、Google認定第 三者配信アドサーバーに【増田(@maskin)真樹】

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　広告配信事業を展開するFringe81は9月7日、同社が独自で開発した第三者配信アドサーバー「ogous*mark（イオゴスマーク）」が、米Googleが運営するディスプレイ広告ネットワーク、「Google Display Network（以下GDN）」およびYouTubeにおいて、Google社認定の第三者配信アドサーバーとなったと発表した。日本国内製の第三者配信アドサーバーでGooleに認定されるのは同社が初となる。

　ディスプレイ広告の配信では通常、媒体等の広告配信サーバーから逐一配信を行う仕組みだが、第三者配信アドサーバーを使用すれば、一元的に配信と管理を行うことができるようになる。媒体やアドネットワークへの広告配信をひとつのシステムで行うことで、効果測定などとの連動など統合的な管理が可能となる強みがある。

　「iogous*mark（イオゴスマーク）」はFringe81社が独自に1年以上前から開発してきたもので、既に日本の主要なネットワークに配信可能となっていたが、今回の認定によりアジア太平洋エリアにおけるGDNへの配信が可能になった。Fringe81株式会社 代表取締役社長 田中弦氏は、このサービス開発にあたり「バナー広告、検索エンジンとの関連性を明らかにすることによって革命を起こせる」と話す。

「今までは、バナー広告やタイアップ広告は売れない、コンバージョンが出ない、と言われることが多かったのです。しかし、バナー広告やタイアップ広告は、検索数などにも影響を与えると考えていて、この関連性を明らかにすることによって、広告効果測定や評価も変えることができるのではないか、両方の市場を伸ばせるのではないかと思ったのです。

　例えば、広告を誰に見せたか、見せたユーザーがその後どのような行動を行ったかということが統合環境で分析できるわけです。「iogous*mark」では、“バナーを見てクリックしなかったユーザーが、その後思い出してどのようなキーワードでアクセスしたのか”といった検索エンジンとの関連性の分析もが可能となります。

　第三者配信アドサーバーとして信頼を得らえるようになるためには、巨大なトラフィックに耐えられるようなインフラストラクチャの設計と開発が不可欠で最も大変だったところですが、オープンソースを活用しながら全て一括で自社開発することで、通常の配信エンジンの数分の1のコストで実現するに至りました。今後も取扱代理店様やお客様のご要望を聞きながら機能を追加していき、第三者配信エンジンを誰もが使えるカジュアルなものにしたいと考えています」(Fringe81株式会社 代表取締役社長 田中弦氏)。

[イベント] アトリビューションナイトを開催
ディスプレイ広告と検索エンジンの関係性 “アトリビューション”を深く知るためのイベントが2011年10月4日に開催されるとのこと。田中氏も登壇するとのことで、興味のある方は是非ご参加ください。

http://www.facebook.com/attributionnight

【関連URL】
・第三者配信アドサーバー「iogous*mark」を提供するFringe81がGoogle認定ベンダーに
・[社長のコメント] 涙が出そうなくらいうれしいこと | Fringe81 blog
http://www.fringe81.com/blog/?p=901

・第三者による広告配信に関する要件 – AdWords ヘルプ
http://adwords.google.com/support/aw/bin/answer.py?hl=ja&hlrm=en&answer=94230&expand=sc11
・ディスプレイ広告はROIが低いから予算のムダだ！？ | 第三者配信その1 | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2011/06/08/10264

蛇足：僕はこう思ったッス
色々と難しいことが多いと思われがちなネット広告の世界。田中社長が起こした革命は、日本のネットにどんな変容をもたらすのだろうか。「アトリビューション」というキーワードは今後、注目度が増すのは間違いなさそう。