- 雨を降らせる機械からiPhone電脳メガネまで「自分が欲しいから作った」Mashup Awardめっちゃ楽しい12作品【鈴木まなみ】 - 2013-11-19
- スマホアプリは大手有利の時代【湯川】 - 2013-07-05
- そしてMacBook Airは僕にとっての神マシンとなった【湯川鶴章】 - 2013-06-14
[読了時間:3分]
そのSXSWに「みんなで一緒に行こうぜ!」と頓智ドットの井口尊仁さんが呼びかけている。(関連記事:1000人のサムライよ、テキサスを目指せ SXSW 2012をジャパン・イヤーに【井口尊仁】)
なぜ一緒に行くことを呼びかけているのかというと、1つには世界の情報産業の最先端に触れることで、多くの人に刺激を受けてもらい、日本の情報産業の活性化を図りたいから。もう1つは、ある程度の人数で押しかけるほうがPR的な意味でインパクトが大きいからだ。
SXSWでアーリーアダプターたちに受け入れられればTwitterのような世界的普及も夢ではない。なので腕に覚えがある世界中のスタートアップが集まってくる。そんな無数のスタートアップに混ざってブースを出したところで、注目を集めることは簡単ではない。目立つためには、何かそれなりの工夫が必要になってくる。
その方法の1つとして、複数のスタートアップが共同で出展したり企画を考えたりするやり方がある。Foursquareは本来ライバル関係にあるGwallaなどの位置情報系スタートアップと共同戦線を組み、「チェックインバトル」という企画を実施した。SXSWの期間中に参加者がどのサービスを使って最も多くチェックインするのか、というサービス間競争を一緒に展開したわけだ。この企画は、米国の有力メディアに取り上げられ、位置情報系サービスがその年のハイテク業界の最もホットな領域であるという認識が一気に広まった。まずはライバル同士が手を組んで、位置情報系というジャンルをプロモートしたわけだ。
井口さんは「日本のスタートアップ同士、国内で競っていても仕方がない。まずは世界にわれわれの存在を知ってもらうことが大事」と指摘する。
米国の位置情報系スタートアップが一時的に手を組んだように、日本のスタートアップも今回は行動を共にし、日本のテクノロジー業界の存在感を高めるべきだという主張だ。井口さんは来年のSXSWが「ジャパンイヤー」と呼ばれるぐらいにインパクトのあることをしたい、と考えているようだ。
このTechWaveも「テクノロジーで閉塞感を打ち破れ」がミッションステートメントだし、テクノロジー業界が頑張らない限り日本に未来はないと考えている。なので井口さんを全面的に支援することにした。実はTechWave副編集長のマスキンもかなり早い時点で48組のスタートアップをSXSWへ連れて行くという計画を打ち出していた。題して「TKB48」w。TはTechWaveのTだということは分かるのだが、「KB」は何だろう。マスキンに聞いたら「まだ考えてません」!なんといい加減ww。
参加するスタートアップが集まってイベントするのかどうかなど、詳細はこれからみんなで決めていけばいいと思うのだが、とにかくできるだけ多くの方に参加していただきたいと思っている。
実はSXSWはもともと音楽イベントとして始まっており、日本の多くの音楽系アーチストは約15年前からSXSWに参加している。日本のアーチストだけでライブハウスを借りきって「Japan Night」なるイベントも毎年開催。SXSWの常連客の間に固定ファンができるほど有名なイベントになっているという。
そんな中、日本のテクノロジー業界の存在感がないのはあまりに残念。SXSWに出展したアーチストやスタートアップなどの中から優秀な出展者に各種アワードが贈られるのだが、日本のスタートアップは過去に入賞どころかノミネートされたこともない。ぜひ多くの日本のスタートアップに挑戦してもらいたいと思う。アワードの審査登録料は18ドルと非常にリーズナブルなんだし。
登録すればパンフレットにも掲載されるので宣伝にもなる。なにより優勝すれば世界中の注目を集めることになる。昨年の受賞者のGroupMeは、SXSWの1ヶ月後にSkypeに買収され一夜にして巨額の富を手にしている。
次回のSXSWは来年の3/9-3/18までの10日間。うちIT部門であるインタラクティブ・セッションは3/9-3/13まで。まだまだ先のように思うかもしれないが、年が明けてからではホテルの予約が取れなくなるので要注意。ホテルはSXSWの事務局を通じて予約すれば割引料金が適用されるが、早めに行動したほうがリーズナブルなホテルが予約できる。
また参加費も申込時期によって値段が変動する。今だとInteractive Badgeは650ドルになっている。
これが11月11日には値上げされる予定。そこで値上がり前にできるだけ多くの人に詳細を知っていただこうと、11月10日に都内でキックオフパーティーを開催することにした。主催は、SXSWアジア事務局、TechWave、井口さん、安藤さんなどの有志一同。
アワードの申請登録の締め切りは11月18日。キックオフパーティーではこうした事務手続きの説明もSXSWアジア事務局のほうからしていただきたいと思う。また井口さんを始め、昨年参加した方々にも軽くスピーチしていただく予定。
キックオフパーティーの詳細・申込はこちらのページでどうぞ。
あと一番心配なのは参加コストだと思うけど、SXSWの期間中は事務局も市もホテルも一部屋に複数人数宿泊するのを奨励するみたい。エクストラベッドを入れれば一部屋に4,5人寝泊まりできるかもしれない。音楽アーチストなどは寝袋を持ち込んで数人で1部屋にとまることもあるのだとか。料金は人数ではなく部屋に対してだから、多く泊まれば泊まるほど滞在費は安くなる。
TechWaveでは、SXSWでプレゼンしようというスタートアップの英語コーチングや、企業派遣者の報告書作成支援の勉強会など、いろいろな形での支援を考えています。またとにかく安く行きたいという人のための枠組みも検討中です。詳細はおいおいお知らせしますが、まずはキックオフパーティーに参加し、SXSWに登録、ホテルを予約しましょう。細かいことはあとで考えればいいと思います。どうしてもだめだったらキャンセすすればいいんだし。