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コレは買いです→コンパクトなUstream配信アダプタ「LiveShell」速攻レビュー【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:2分]

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108gと軽く手の平サイズ。必要な操作ができる液晶パネルもある

 Cerevoが10月17日に発表したUstream認定配信機器「Live Shell」の第一次出荷が11月15日にスタートした。価格は税込みで26800円。現在は12月上旬の予約を受付けている状態だ。

 この製品は、Ustream配信をどこでも手軽に行うことができるアダプター型のデバイス。AC電源やUSB端子からの充電も可能な他、単三電池3本でも最大3時間駆動し続けることができる。ネットへの接続は有線/無線いずれにも対応。あとはHDMIかAVケーブル(コンポジット)でカメラを接続すればいい。

コンパクトながらフルセット





 仕様や動向品は公式サイトでチェックして頂きたいが、ビデオ映像の接続からマイク、アクセサリーシュー(フラッシュなどを据え付ける部分)への接続に対応した金具、特別仕様の短いHDMIケーブルを含む各種ケーブル類、Wi-Fiアダプタなど、カメラ以外の部品は全て揃っている状態。

パッケージに同梱されているケーブルやパーツ(ペットボトルの蓋はサイズを確認するため)

小型で軽量であるため、カメラ丈夫のアクセサリーシューに据え付けることが可能。専用の金具をボディ底面に取り付けて仕様する。

 自分の持っている機器にあわせて接続すれば、あとは専用のウェブダッシュボードで機器認証やUstreamアカウントの登録など簡単な設定をするだけで、すぐに配信をすることができる。

HDMIビデオカメラを持っていなくても、映像出力ができるデジカメを接続しても配信が可能。手持ちの資産を活用できる

使い勝手の良さと安定性

 初めにネットワーク接続の設定をするのだが、これがとても簡単。有線LANなら本体にケーブル接続後、液晶パネルに表示された承認番号を、LiveShellのウェブダッシュボードに入力すれば完了。無線LANの場合は、ウェブダッシュボードに接続情報(SSID/パスワード等)を設定した後、本体のマイク端子とダッシュボードを開いているパソコン(もしくはiPhone/iPadでも可能)のヘッドフォンジャックを接続するだけで承認と設定が完了する。

 無線LANの設定がややこしいが、要するに「ウェブダッシュボードで再生される特殊な音声を、LiveShellのマイクにきかせることで、承認データが送信される」という仕組みなのである。なんというスマートさ。

Wi-Fi初期設定時、電源を入れた後の待機画面。マイク端子で、ウェブダッシュボードの特殊な承認音をきかせることで設定が完了する

 あとは、カメラを接続し、ダッシュボードで配信をスタートすれば、すぐにでもUstream配信が開始できる。通信環境やカメラの種類、放送したい映像の種類によって各種調整をすることが可能。FTTH(光インターネット)でHDMI接続の高解像度カメラであれば、最大値で4CIF(704*528ピクセル)の配信も安定した状態で実行できる。

インターネット回線さえ十分であれば最大値でも安定した配信が可能

 LiveShellの魅力は、機器の接続が完了したらあとはウェブダッシュボードだけで操作ができるという点だ。バッテリや通信の状況、コミュニティの動向、配信クオリティを常時モニター可能で、録画のON/OFFや各種調整、字幕の追加などもここだけでできる。iPhone/iPadにも対応しており、イベントをやりながら配信するような人にとってはかなりありがたいと思う。

デジカメで接続テスト中。全ての操作はウェブからできる。

Rolandのビデオミキサー連携機能も発表

 LiveShell発売の次の日、ちょうど開催されている映像機器の展示会「InterBEE」で、RolandのビデオミキサーVR-5/VR-3との連携機能が発表された。専用ケーブルでLiveShellと接続すると、LiveShellのウェブダッシュボードにはVR-5/VR-3制御用のパネルが追加され、ウェブダッシュボードからVR-5/VR-3を操作することができるようになるという。

サンプル放送でその実力をチェック

 以下はCEREVO社がLiveShellのサンプルとして配信している動画。カメラの性能も去ることながら、「本当にここまでのクオリティが出るの?」と疑心暗鬼になっている人もいるかもしれない。実際にテストしたものとして「本当です。このコンパクトさで、すごいです」とつけ加えておく。



Free desktop streaming application by Ustream

【関連URL】
・単3電池で3時間配信可能、コンパクトなUstream配信アダプタ「Live Shell」26800円で発売
http://techwave.jp/archives/51706863.html
・株式会社 CEREVO
http://www.cerevo.com/
・Ustream認定配信関連機器を展開 | USTREAM Asia Inc.|プレスリリース
http://ustream-asia.tv/press_20111017.html

蛇足:僕はこう思ったッス
完成度の高さに加え、拡張性まで考慮に入れた素晴らしいプロダクトだと思う。今までUstreamは、PC持ち込みじゃないとクオリティの高い配信は無理だったが、これがあれば非常にコンパクトなセットでクリアできてしまう。僕も自分のイベントのUstreamはこれでやることにするッス。(自腹購入しております)

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。codeが書けるジャーナリスト。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら場所に依存せず成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。スタートアップ支援に注力。自らもプロジェクト立ち上げ中。イベントオーガナイザー・DJ。 大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。コラボしてくれる人、会社募集中。
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・詳しいプロフィールはこちら


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