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「Compath.me」日常の感動を仲間と共有するグローバルアプリ【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:3分]

 例えば、昨日みた夕焼け、思い出に残るレストランでの会合、そんな日常のささやかな喜びを、大切な仲間に伝えたいと思ったことはないだろうか。InstragramやSnapeee、Decopicのような写真共有アプリや、Facebook、Twitterといったプラットフォームでつぶやくこともあるかもしれない。

 しかし、それはいずれも不十分な情報で、それを見た人が、その場所やお店にいけるわけでもない。ソーシャルメディアは素晴らしいけど、そこが少しだけ残念なところだったりする。そう感じている人も少なからずいるだろう。

 そんな人は、本日リリースされたiPhoneアプリ「Compath.me」をダウンロードして欲しい。単なる写真だけでない、料理だけでもない、日常生活で出会った小さな感動がソーシャルメディアを通じてつながっていくのを感じるはずだ。

感動を大切な誰かに共有したくなる





 Compath.meに登録できる情報のカテゴリーは「風景」「レストラン」「カフェ」「買い物」「エンタメ」「その他」と幅が広い。登録できる情報は、GPS機能を使用した位置情報と写真というシンプルな組み合わせであるが、日常生活における仲間とのリアルな接点に絞り込まれているからか、ありていなアプリに比較すると “つながりが生まれそうで” 登録意欲につながっていく気がする。


 ユーザーインターフェイスはシックでありながら、フィードされた情報のバラエティさをキャッチしつつ美しさを重視した素晴らしい出来栄え。カテゴリーの分別にもう一工夫欲しかったが、仲間とのシェアの仕方などスマートで洗練されている。“素晴らしいものはCompath.meへ”というメッセージが全体を通じて伝わってくる。

 どれだけの議論を重ねコンセプトを洗練させていったのか、また別途お伝えしたいが、彼らのクリエイティブは既に世界でも評価されており、Sigtel (Singapore Telecom)主催のInnovationExchange で2011年Asia’s Top 50 Appsに採択、世界最大級のITカンファレンス Le Web’11 Startup Competition のFInalistとして50ヶ国600応募から採択され、12月にはフランスでピッチをすることが決定している。本日のリリースは日本向け版で、12月のLe Webでグローバル最新版にアップグレードされる予定だが、まずは初めの公開版となるこのアプリがどのように市場に受け入れられるかが注目されている。

メンバー

 主要メンバーは以下の3人で、サポーターらによって支援を受けながら開発を続けている。開発を主導するCEOの安藤拓道 氏は「スマートフォンであっても、レストラン、カフェ、ショップ等の情報が探しにくい」ことからCompath.meの開発を決断。最終的に、利用者のコンパス役として日常生活のガイドとなるようなサービスを提供したいと考えているという。

Hiromichi Ando Founder CEO

東京大学在学中からプロント創業者とベンチャーを創業し教育系Web事
業立ち上げに関わる。その後独立しCompath Me Inc を創業 (Role : Marketing ,Biz Dev & Front Dev)


Shoko Sakurai Co-founder CTO

東北大学理学部卒。大手ITベンダーで2C向けコミュニティーサイトの構築を手がけ、その後Compath Me
Inc,を共同創業 (Role : iOS&Server side Dev)



Yuichi Nakano Lead Designer

Compath.meのUX、UI、CIデザインを手がける。自身でも、オープン・コラボレーション・プラットフォームやビジネス向けSaaSの開発からデザインまでを手がける。 (Role : UX ,Ui and Graphic design)




Compath.meは、12月のLe Web以降、2012年3月のSXSWにも出展を予定している。日本発、世界という潮流に乗るものとして、ど派手に扉を拓いてもらいたい。

【関連URL】
・Compath.me
http://www.compath.me/JP
・Compath.me iTune App Store
http://itunes.apple.com/jp/app/compath.me/id468989802?ls=1&mt=8

蛇足:僕はこう思ったッス
Compath.meを初めて使った時思ったのは、いつもならInstagramで感動写真をシェアしていたのだけど、こっちにフィードするだろうなと直感した点。なぜかはわからなかったのだけど、UI/UXやアイコンの良さとかではなく、おそらく「感動を共有する」という環境がお膳立てされていたんだと思う。感動共有のアフォーダンス。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。codeが書けるジャーナリスト。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら場所に依存せず成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。スタートアップ支援に注力。自らもプロジェクト立ち上げ中。イベントオーガナイザー・DJ。 大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。イベントコラボ・講演・執筆・アドバイザー業務絶賛受付中。
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