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オウケイウェイヴがQ&Aなうを取得。「おけったー」はソーシャルCRMツールとしてさらに進化【本田】

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oketter 2011年12月14日、株式会社オウケイウェイヴは株式会社Q&Aなうが運営する「Q&Aなう」の取得を発表した。オウケイウェイヴへの事業譲渡であり、それぞれのサービスは併存される。同時に発表された「おけったーコラボレーション」(後述)によってAPIなどを通じ相互での連携も視野に入れている。買収金額は非公表。

 お互いよりサービスを大きくするのであれば一緒になることが効果的だろうという双方の判断で、今回の事業譲渡が実現した。

 会見では同時に、企業向けソーシャルCRM(顧客マネジメント)ツール「おけったーエンタープライズ」の販売もアナウンスされた。


 「おけったー」とはTwitterと連携したQ&Aサイト。2009年12月より運用を開始し、これまでに90以上の企業・団体の利用がある。もちろん、Twitter上などで質問を投げかけフォロワーとコミュニケーションすることも可能だが、Q&Aに限らず多くのリプライやRTがくる企業アカウントでは、返答の有無が不公平感が生み出しかねない。おけったー上に特定のトピックに対する対話の場を作ることで、コミュニケーションが円滑になるメリットがある。

 「おけったーエンタープライズ」は、「おけったーコーポレーション」を中心に「おけったーキャンペーン」「おけったーコラボレーション」の3つで構成され、ソーシャルメディア上の企業とユーザーのコミュニケーションを促すCRMツールとして位置づけられる。「おけったーコーポレーション」の月額利用料は10万円(「おけったー」そのものの利用は無料)。オウケイウェイヴによると、「おけったーコーポレーション」を先行導入した企業による1質問あたりの平均回答数は44(2011年11月)と、より効果的なアカウント運用が可能になったという。販売目標は2012年中に300社を目指す。


「おけったー」責任者の株式会社オウケイウェイヴ阿保一之進氏(Photo:Masahiro Honda)

 株式会社オウケイウェイヴ代表の兼元謙任氏は、米P&Gの事例を引き合いに出し、アメリカではテレビからソーシャルメディアへ企業のマーケティング活動が移行している一方、日本ではまだ「踏み込むことが出来ない」企業が多いことを指摘。その取っ掛かりとして、Q&Aによるコミュニケーションが最も入りやすいツールであると強調した。

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