サイトアイコン TechWave(テックウェーブ)

世界へGrow! ー 米社設立、増資…この1年の成長と未来について【@maskin】


[読了時間:2分]

 コンテンツ制作者を支店するプラットフォームを展開する「Grow!」が12月19日、シード期(立ち上げ期)の資金として総額485,000ドルを調達したと発表した。Grow!のボタンはTechWaveの記事ページにも設置されており、このボタンを通じて投げ銭ができる仕組み。彼らは「Social Tipping Platform(ソーシャルチップ(心づけ)プラットフォーム)」と定義している。

 増資の引き受け先は、個人やMovida、サンブリッジ、ngi、ベーシックといった企業およびVC(ベンチャーキャピタル)で、既に米国デラウェア州に登記をしている米法人への投資という形式となる。創業時点から世界での展開を想定していたGrow!の成長の起爆剤となるか。CEO/Co-Founder の一ツ木崇之氏に話を聞いた。

Grow!のこの一年




一ツ木崇之氏:

Grow!のサービス構想や仕様についての打合せを開始したのは2010年秋でした。その後、本格的に開発をスタートしたのが翌2011年1月。同年4月13日にテスト版をリリースしました(当時の記事)。

Grow!ボタンを設置して 頂くところからスタートし、常に国内・国外のユーザーやクリエイターの声を聞きながらボタンのソースオープン化やプロフィールページへのGrow!ボタン設置といったサービスのブラッシュアップを行って参りました。

現在、PRはまったくしておりませんが、ユーザー数は4000人、ボタン設置ページは300万ページとなります。本格的なPR、及び大手Webメディア様へのボタン設置は年明けを予定しております。

出資を受けて。今後のスタンスとビジョン

一ツ木崇之氏:

皆様、すごい方ばかりなので引き続きたくさんのご指導やアドバイスを頂きたいと思っていますが、US(シリコンバレー)でのネットワーク構築や、日本国内のWebメディアのご紹介などを頂きたいと考えています。

今後の長期的ビジョンを一言で書きますと ”クリエイターの収益構造を変える” に尽きます。それを世界というステージでチャレンジしていきたいと思いGrow!を立ち上げ、米国法人を作り、その流れで今回の増資に至りました。

日本のITスタートアップ熱について

一ツ木崇之氏:

(Grow!自体がまだスタートアップという認識ですので大局観を語れるとは思っておりませんが…)
スタートアップにとっての環境(シェアオフィス/VC/勉強会/ピッチコンテストなど)が揃ってきていると感じています。

Grow!もVOYAGE GROUP様のBOATプロジェクトにてオフィスを提供いただいたり、様々な勉強会に参加させていただき本当に助かっています。

2012年の展望

一ツ木崇之氏:

2012年1月10日にまずは日本国内で正式リリースを行う予定です。その後、国内ではBlogサービスとの連携やクリエイター・ミュージシャンへのGrow!への参加を随時進めたい考えです。

同時に1月後半よりUS(サンフランシスコ中心)にてUI/UXテストやテストマーケティング等をおこない、3月にUSでのリリースを予定しています。

夏頃までには私を中心としたUSでのマーケティングチームとCTO斎藤を中心とした日本国内での開発チームを構築したいと考えています。

(了)

【関連URL】
・【プレスリリース】シードラウンドにおける総額485,000ドルの資金調達を実施いたしました。
http://blog.growbutton.com/news/2011/12/seedinvested/
・Grow!
http://growbutton.com/

蛇足:僕はこう思ったッス
Grow!は、2011年1月に行なったTechWave1周年記念パーティの際、注目サービスということでブースを設けてデモをして頂いた。コンセプトに共感する人が多かった印象がある。

TechWaveのサイトにもボタンを設置したが、数ヶ月をかけてちょっとずつ進化していったように思える。現在彼らは、米法人法人のカリフォルニア州支店のライセンスを取得したとのことで、いよいよ世界での活動がスタートという状況だ。単独で北米で起業することも相当な困難が予想されるし、未来を予測することは難しい。しかし彼らのビジョン揺るぐことは無いと思う。

一ツ木氏がいう通り、この1年でスタートアップが躍進できる土壌が整ったのは、支援者やその仲間が支えあってきたからのように思える。その言葉を受け、僕としてもその渦の中で、応援する立場で奮闘したいと思った。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。codeが書けるジャーナリスト。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら場所に依存せず成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。スタートアップ支援に注力。自らもプロジェクト立ち上げ中。イベントオーガナイザー・DJ・小説家。 大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。コラボしてくれる人、会社募集中。
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・詳しいプロフィールはこちら


モバイルバージョンを終了