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Compath.meが海外のカンファレンスに挑戦する理由ーLe Web ’11報告記【安藤拓道】

[読了時間:1分]

既にTechWaveでもお伝えした(世界最大 Le Web11のスタートアップバトルで「Compath.me」が奮闘 【増田(@maskin)真樹】)通り、Compath.meがLe Web(読み方:ル・ウェブ)への出場を果たしました。今回はその当事者の安藤拓道氏による寄稿です。(本田)

安藤拓道
(@hirorimet)

 世界最大級、ヨーロッパNo1のTechイベント「Le Web」が12月の7~9日にパリで開催されました。今回、自分が代表を務めるCompath.meがLeWeb’11のStartup Competitionで日本初となるファイナリストに16社に選ばれ、日本代表としてプレゼンテーションをしてきました。その世界的なスタートアップの登竜門であるLeWeb Startup Competitionの舞台裏に関してレポートをお届けします。

 今年のLeWebのテーマは”Social Local Mobile = SoLoMo”。このテーマに沿って多くのカンファレンスセッションが設けられていました。写真はショーンパーカー氏のセッション。

 このカンファレンスセッションと並行して、もうひとつのメインセッションStartup Competitionが開催されました。Le WebのStartup Competitionは毎年60ヶ国、600以上の応募が寄せられる世界的なスタートアップの登龍門で、応募の中から複数の選考過程を経て本番でプレゼンテーションができるファイナリスト16チームが選ばれます。


 ファイナリストにはLeWebでのプレゼンテーションの機会とStartup Loungeへの出展権利が与えられ、イベント期間中参加者に向けての露出の機会が提供されます。写真はStartup Loungeの様子。

 ファイナリストに選ばれたスタートアップはカンファレンス2日前から開催されるプレスカンファレンスへの出席が求めらます。ここでは、メンターによる指導と一般投票用のビデオテーピングのセッションが行われました。自分たちのチームもここでのフィードバックを元に調整を行い、本番に望みました。

 ここでのプレゼンテーションが終わると、どのチームも取材に追われます。ブロガーの方から、地元の有名なメディアまで幅広い層の人達がブースに取材にやってきます。挨拶後即1~2分間のビデオインタビューというケースも多かったので、1~2分のサービス紹介用のスクリプトは用意しておいたほうがいいかと思います。

 LeWebはシンガポールで開催された東南アジア最大のTechカンファレンスEchelon2011に続き、Compath.meとしては2つ目の国際カンファレンスへの参加だったのですが、共通して感じたことが2つあります。それは、英語でチャレンジすることの大切さと、日本市場の重要性です。

 海外のカンファレンスに行くと改めて痛感する点なのですが、日本は非常に国内市場の大きい非常に恵まれた国です。そして、海外企業は言語の壁もあり参入の検討すらしていないところが多いです。サービスを提供するマーケットとして日本市場をどう位置付けていくのか。これは、日本のスタートアップが一定規模まで成長する上で非常に重要な点だと思います。

 一方、英語でのサービス提供も非常に重要です。日本市場以外での成長も視野に入れる場合、英語での情報発信・コミュニケーションをしていかないと日本語圏以外では相手にされません。海外のカンファレンスに行くと日本のスタートアップの質は高いと感じることが多いです。ただし、英語で情報を発信し、海外のメディアときちんと関係構築が出来ている所は少ないのではないでしょうか。

 LeWebはメディア露出、ネットワーキング共にすぐれた環境が揃っているカンファレンスです。来年多くの日本発企業の方にこの機会を活かしていただければと思います。

著者プロフィール:安藤拓道

Compath.me ファウンダー CEO
東京大学在学中からプロント創業者とベンチャーを創業し教育系Web事業立ち上げに関わる。その後独立しCompath Me Inc を創業。
(Role : Marketing ,Biz Dev & Front Dev)

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