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Turntableの米国外遮断、Beatroboのリリースと新しい音楽体験に関するトピックが続く中、ヴェッテルは趣味の合う人とリアルタイムで映像を視聴する新サービス「Picotube.tv」のβ版をスタートした。
Picotubeの使用は無料で、当面のβ期間中は既にユーザーとなっている人から招待状を受け取る必要がある。1ユーザーあたり5通/日しか招待できない狭い関門だが、すでに多くのユーザーが参加しているため、入場券をゲットするのにそれほど時間がかからないと見られる。
Picotubeの最大の魅力は、リアルタイム性。アバターを身にまといその時間に同じルームに入っている人と、同じ動画みてコミュニケーションをする。チャットで話したり、画面にエフェクトをかけたり、各位思い思いの盛り上がり方法でその場の感動を共にする仕組み。
リアルタイムをとことん考えた仕組み
それだけではない。PicotubeにはTurntable、Chill同様、ユーザーが自らリアルタイムでDJとして映像をキュレーションする仕組みがあり、視聴者の盛り上がりに応じて刻々と映像を切り替えることが可能なのだ。人気が無いDJは映像を流す機会が減り、人気DJにはファンがつく。盛り上がればユーザーは「awesomeボタン」で称賛し、それははそのままPicotube内で使えるポイントとなるなどのゲーム要素もある。
こういった一連のゲーム要素は、自然と “特定のテーマの映像を大勢で一緒に楽しむ” 場を成長させる部分に作用し、これまでにない世界観を演出している。ここでいう映像は音楽のみならず、どのような映像にも対応できるため、「一緒に勉強」「一緒に朗読」みたいな共時性の楽しみ方の可能性へ広がる期待もありそうだ。
Picotubeを開発したヴェッテル 代表取締役 山下英孝氏は、ミクシイ在籍中に国内のデファクトスタンダードとなるモバイルアプリ仕様を開発。ミクシィ内で最もアクセスが多いページのコア部を開発した人物。Picotubeでも、Facebook連携の一部にnode.jsを使った斬新な方法を投入するなど、その経験を活かした先進的な開発手法が用いられている。
ヴェッテルは12月19日を払込期日として、川田尚吾氏や、笠原健治氏などエンジェル投資家4名から総額3105万円の第三者割当増資を実施しており、今後のサービス拡充や海外展開に力を入れたい考えだ。
【関連URL】
・PicoTube: Video Party Anytime.
http://www.picotube.tv/
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。codeが書けるジャーナリスト。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら場所に依存せず成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。スタートアップ支援に注力。自らもプロジェクト立ち上げ中。イベントオーガナイザー・DJ・小説家。 大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。コラボしてくれる人、会社募集中。