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DOTSWITCH、ソニーが仕掛ける新エンターテインメントへの期待と懸念【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:1分]

 「テレビの生放送に参加する。みんなでスイッチを押すことで、そこに変化を起こす」そんな呼び掛けでティーザーサイト「DOT SWITCH」を公開してきたソニーが2月21日、そのベールを取り概要を明らかにした。“新しいエンターテインメント” という表現・・・ソニーが考えているのはユーザー参加型でかつインタラクティブ性のある壮大な実験活動とのこと。

 まず、明らかになったのは「スクリーンの向こう側」をコントロールできるというメッセージ。Android対応のスマートフォンやタブレットに「DOTSWITCH」アプリをインストールするか、ウェブサイト「dotswitch.jp」にアクセスすることで、例えば3月6日に放送されるTBSの番組「make.tv」などで参加者連動型のコンテンツが楽しめるという。

テレビ連動コンテンツ、しかし詳細はまだ




 ただ、その詳細は未だ未定。アプリをダウンロードすることはできるものの内容が解るような雰囲気ではなくウェブも準備中。ソニー公式ツィッターでは「ソーシャル+インタラクティブ+ライブ」「昨年アメリカでインターネット・センセーションを巻き起こしたポップ・デュオ KARMINが参加」という情報が公開されるもののそれ以上の情報はない。

 ユーザー参加型の番組は多数ある。スマホからアーティストが演奏するバックスクリーンにメッセージを送信するなどの試みもある。DOTSWITCHはそれ以上の魅力を視聴者に提供してくれるのだろうか。

【関連URL】
・SONY | DOT SWITCH
http://dotswitch.jp

蛇足:僕はこう思ったッス
放送業界の中でにわかに注目されている「ダブルスクリーン試聴」。つまりテレビをみながらスマホ等を使用すること。昨年末の「バルス祭」や「踊る大捜査線」などが際たる例。その2つのスクリーンの関係をより密接的にしてくれるのであれば素晴らしいと思う。ただ不安なのは、単にDOTSWITCHによる多数決で番組ステージの演出が変わる程度の関係に終始してしまうのではないかという懸念。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 DJ、emacs使い。大手携帯キャリア公式ニュースサイト編集デスク。TechWaveでは各種イベント、創出支援、スタートアップ支援に注力。メール等お待ちしております!
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