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東海岸スタートアップの動きから見えたもの 【George @ WEGLO Inc.】@maskin


[読了時間:2分]

副編集チョのmaskinこと増田でございます。
大胆な運営手法で脚光を浴びる日本の侍ことサムライインキュベートが、アメリカ東海岸に進出し日本人が現地投資家にプレゼンをする場「第1回Samurai Venture Summit in New York」を開催しました。前回のシリコンバレーでのSVSでは課題もあったが、どう進化したか。サムライインキュベート代表 榊原氏「東海岸から見えるスタータップ現状も、しっかり日本にお伝えしたく!」という声にお応えしてレポートを掲載させて頂きます! なお、このレポートは、当イベントでMCを勤めたWEGLO Inc.のGeorge氏によるものです。

第1回Samurai Venture Summit in New York を終えて

 Samurai Venture Summit in New York(以下SVSNY)を終えてその内容と今回のNYCでの訪問での知見をまとめておきます。

 今回、私として新しい発見は下記の三点であったと思います。
確かに当たり前かも知れませんが、改めて腹落ちしました。

1.シリコンバレーには実は産業が少なく、ITや半導体などに特化している。
2. USが特にIT系のStartupではスペックを切っている。
3. 東海岸は今後更に熱くなる。

 SVSNYでは、AnydoorのConyac(http://conyac.cc/)の評価が最も高く、最優秀賞でした。おめでとうございます。米国の場合、会員さえ獲得す れば良いのではないか?との考えもありますが、思いの外、ビジネスモデル(マネタイズ)に関しての厳しいコメントが多かったようです。他のサービスがこれからであったのに対し、Anydoorのサービスは既にLaunch済で、マネタイズが実施されている点が大きかったかも知れません。 High Margingをキープせよ(あるいはその手法を考えろ)とのコメントもあり、マネタイズへのシビアさは結構米国の方が厳しいのかも知れません。

 今回のSVSNYのパネリスト達(Microsoft、地元のTopインキュベータ、We Workの Co Founder)へ、サムライインキュベート榊原さんから、日本のIT企業やStartupsを知っているか?という質問がありました。

 驚いたことに、誰も知らないんです。任天堂?京セラ?(携帯電話をUSでKyocera Wirelessとして販売しており、USでは有名でした)とのこと。OpenFeintをGREEが買収したりしているので、西海岸では一部、GREEやDeNAを知っている人もいるのでしょうが。

 IT系に関しては、USのVCが国内を主に見ていること、USは英語で単一の最大の市場であること、多分、US→UK→旧植民地の順でサービスが広がること、SingaporeのGov(政府)がUSに複数の拠点を持ってプレゼンスをあげようとしていること(別に訪問したSingaporeで結果的にSingaporeのハイレベルの政府投資機関はUSのVCとSingaporeをつなごうとしていた)。

 これらを総合すると、少し論理が飛躍しますが、USが特にIT系のStartupではスペックを切っているんだなぁということです。このため、日本国内で単独で勝つ場合は別として、世界で勝つためにはいかにUSでのプレゼンスを上げるか?が重要になることを理解しました。

 つまり、世界で勝つためには、USを第一優先で拠点も構え直接攻めるのか、それともポジションをずらしてアジアでプレゼンスを築いておき、 USのメディアやコンペはもちろん、SingaporeやUKなどの英語メディアを通してIn-directでアピール&足げくUSに通うという方法があるのかな?っと思いました。

 できれば前者を取るほうが直接的ですが、この場合、日本人だけのTeamでは厳しいかも知れませんね。

 さて、先に書いた、1と3に関しては、NYCやBostonなどの東海岸の大都市では、 比較的多様な産業があり、今までは優秀層は大企業や投資系 の銀行に就職する傾向が強かった。カルチャー系の産業も盛んなので、そっちに行っても良かったのでしょう。リーマンショックをきっかけとして、優秀層がVenture界に出てきたのは大きいですね。NYCでは、毎日のようにMeetupやイベントが開催されているようです。SVSNYと同日に開催されていたGoogleのイベントでは、250名の応募に対し、Waitingが250名という状況であったようです。”多様な産業” x “新興IT Venture” x “USのTop校” という組み合わせ、これは東海岸これから更に熱くなるぞー!と思わせるに十分な下地ですね。今後、東海岸の動きにも注目していきたいですね。

最後に一点、USのStartupもデルウェアでの登記が多そうですよ。

>>SVSNY詳細
https://www.facebook.com/events/161305443980076/

SVSNY参加企業

1.Anydoor
http://any-door.com/
→Social translation platform.
You can ask translation over 200 languages.

2.Dymers labs
http://www.dimers-lab.com/
→Users could donate by walking.

3.Tunnel
website is preparing
Inside of google map.
You could share inside of your house.

4.FookyZ
website is preparing
→Friend leaks.
You can write your friend information like wikipedia.

5.Tritrue
website is preparing
→Log town.
You can build automatically Life log town.

SVSNYジャッジ担当者


Sumit Shukla
Startup Evangelist at Microsoft
http://www.linkedin.com/in/sumitshukla
Murat Aktihanoglu
Managing Director at ER accelerator with deep connections with the NYC startup community
http://www.linkedin.com/in/murat
Jesse Middeton
http://www.linkedin.com/in/jmiddleton
Matt Shampine
http://www.linkedin.com/in/mjshampine

【関連URL】
・日本のベンチャーが海外で資金調達するには Samurai Venture Summit in Silicon Valley
http://techwave.jp/archives/51698826.html
・シード・スタートアップベンチャーへの経営・マーケティング・営業・人事・財務・CI戦略支援『Samurai Incubate Inc.』
http://www.samurai-incubate.asia/

プロフィール: 株式会社サムライインキュベート
ハンズオン型でなく、ジョイントイン型。私達は収益化に直結する経営・マーケティング・営業・人事戦略ノウハウを実践的に支援するベンチャーインキュベーションカンパニーです。会社名『Samurai Incubate Inc.』の由来は、日本人の持つ清らかなサムライ魂である。独自の行動規範に従い事業を行うことで、クライアント、ユーザー、ひいては世界中の人々に『できるできないでなく、やるかやらないかで世界が変えられるんだ!』ということを伝えていきたい。


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