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未だに続く電子メールのお作法。紙の手紙のように拝啓から始まり、季語まで使って結局話すのは「納期の催促」や「ごめんなさい行けません」。ITやインターネットはこういった無駄を排除し、私達ユーザーの生活をより有意義にするものではなかったか?
「メールはもう古い」と米シリコンバレー等のコミュニティで言われたのはもう5年ほど前のこと。華ばなしくデビューしたGoogle Waveは画期的ながら1年たらずで消え去ってしまった。その轍を日本のスタートアップECスタジオが、効率化と実務で利用できることを念頭に置き「チャットワーク」として日々完成度を高めている状態。彼らはこのサービスで北米進出も狙っている。
そんな中、シリコンバレーから「メールの未来を占う試金石」を銘打ったコミュニケーションサービスが登場した。メンバーはGoogle WaveやGoogle+を担当した人で構成されており、まさにGoogle Waveを超えるサービスとして成長させようとしている。
コミュニケーションベースの業務フローを全カバー
サービスは基本無料で、Googleアカウントでログインできるものの、先行招待者を優先しているためなかなか登録してもらえない状態。ただ、オンラインデモが公開されているので、それを操作することで雰囲気をつかむことはできる。
基本的な流れはチャット。そのやり取りの中で生まれたタスクをシームレスに登録したり、仮想ストレージのようにファイルを共有することができる。キーワード検索はもちろん、各種情報にスター印やタグを付与することで探しやすくする工夫もなされている。
ここまで書くと前出の「チャットワーク」そのままである。機能面ではチャットワークが圧倒しているが、Fluentの場合は「メールの代替」というコンセプトを徹底しており、アカウントは基本的にGoogleメールと紐づき、チャットのスタートはメール送信からという自然な流れでFluentの利用を開始できるようになっている。Googleメールしばりもこの点は効果を発揮するといえるだろう。
いずれせよ、まだまだ未成熟のこの世界。LINEがデスクトップに進出するなど、「メールの未来」は今後も目が離せない状態が続きそうだ。
【関連URL】
・Fluent – Making the future of email
http://fluent.io/
・チャットワーク | ECスタジオ
www.chatwork.com/
というわけで現在僕はまだ未成熟ではあるがチャットワークを使い、あらたなコミュニケーションの世界を追求している。FluentはUXやデザイン面でアドバンテージがあるように思えるが、Google依存であったり、まだまだ実務的ではない。今後もこのテーマは追求していきたい。
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 DJ、emacs使い。大手携帯キャリア公式ニュースサイト編集デスク。TechWaveでは各種イベント、創出支援、スタートアップ支援に注力。メール等お待ちしております!