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SXSW2012の記事、今回は位置情報系サービスについて。Zakuri、Compath.me、Curioucityの３つを取り上げる。
宝探しゲームのプラットフォームーZakuri
株式会社ナスカークラフトが、3月12日にトライアルバージョンとしてリリースしたZakuriは、位置情報を用いて街中でクーポンを見つけてもらうサービスである。
ユーザーは、Zakuriの画面上（現在はhtml版、4月にはiOSとAndroidアプリをリリース予定）で「掘る」と、場所によってはクーポンが取得出来る。画面上に現れるシルエット状の人間が、掘ったり時には寝ていたりと、ユーモラスな動きをする。また、取得したクーポンは、Facebook、Twitter上の友人と交換出来るようになっている。
クーポン提供側は、同社が用意する専用のCMS内でクーポンの枚数や価格、場所などの設定を行う。観光名所や店に重点的にクーポンを置くことで、地域の回遊を促すような仕掛けが作れる。CMSの利用料を徴収することで、同社のビジネスとする。
Zakuriはプラットフォーム展開を志向している。そのため、カスタマイズしてプラットフォーム自体を提供することも可能で、企業や自治体など大小様々な利用者を想定している。SXSWの期間中には早速、NYCのNIKEの担当者から、社内での交流に「宝探しゲーム（スカベンジャーハント）」使えそうとの話を受けたという。
日本での利用開始は、スマホアプリリリースと同じく4月の予定。
株式会社ナスカークラフト代表の沼倉正吾氏（Photo:Masahiro Honda）
チーフデザイナーを招聘、世界に通用するデザインにーCompath.me
Compath.meは、3月10日にSXSW内で開催されたTechCocktailというスタートアップのピッチイベントに出場。それに合わせ、デザインを全面リニューアルしてきた。これによって、想定ユーザーである女性向けに、使いやすいUIと、より訴求できるデザインになった。
デザインを担当したのは、マック船水氏。red dot design awardの2009年受賞者で、海外のデザイナーの間では知名度が高い。
今回の新デザインに加え、データも溜まってきたため、今後は「discover」面を強化し、アプリを開いたら、常に楽しい体験と出会えるようにする。また、ユーザーベースを伸ばすことよりも、東京を始め、アジア、アメリカで都市ごとにしっかりしたコミュニティ形成を目指す。競合の多い分野ではあるが、今回のTechCocktailでの審査員からの反応を見ても、方向性は悪くないとCEOの安藤拓道氏は確証したとのこと。
Compath.me CEOの安藤拓道氏（中央）
チェックインしている人に会話、チャットが出来るーCurioucity
株式会社ワンアールが出したCurioucityについても最後に触れておこう。これは、チェックインしている人に会話、チャットが出来るアプリである。
同社代表の中仮屋俊輔氏に利用シーンを聞いてみたところ、今からある店へ行こうという時、混んでいたり、目当てのものがなかったことがある。そういう時は店に電話するのも手だが、そこにいる人達に話しかける方がより客観的・第三者的な情報が得られるのではないかという。
後発だけに機能を絞り、あえてシンプルにしたのも特徴だ。配送のトラブルで出展用の素材が届かないハンデもあったが、中仮屋さんの積極性で補っていたのが印象的だった。
Curioucityのチーム、左が中仮屋氏。
3/23（金）、海外カンファレンス出展レポート ～SXSW × midem × Launch～ #peatix323
これは、midem、Launchという他のカンファレンス参加者と一緒に。SXSWについて、私とCompath.meの安藤さんが登壇します。
4/5（木）SXSW2012 Look Back Meetup～SXSW2012を振り返り、SXSW2013に向けて多くを語り、多くを学ぶ！
こちらはSXSWだけの報告会。頓智ドットの井口さんや出展者などと、今年の報告および来年に向けたキックオフ的なイベントです。
写真家、広義の編集者。TechWave副編集長
その髪型から「オカッパ」と呼ばれています。
技術やビジネスよりも人に興味があります。サービスやプロダクトを作った人は、その動機や思いを聞かせて下さい。取材時は結構しっかりと写真を撮ります。
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iiyamaman[at]gmail.com