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動画必見→Amazonが買収した配送センターをロボット化する企業Kivaがすごい 【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:1分、動画5分]

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 米Amazon.comとKiva Systems社は3月19日、Amazonによる買収で合意したと発表した。買収額は7億7500万ドル。あまり聞き慣れないKiva Systems社は、配送センターをロボットを含めたオートメーションシステムで半自動化し効率向上を計るこの分野のイノベーターだ。

 Amazonは配送センターの効率化を追求してきたことで有名だが、Kivaの買収&システム導入によりスタッフの「商品ピックアップ」→「梱包」→「発送」というプロセスをさらに効率良くすることができるのだという。

 これまでの配送センターが上のような写真のものだとしたら(とはいえほとんどの配送センターがこういう状況だとは思うが)、Kivaのシステムはまさに魔法。ソフトウェアとハードウェアの融合で人の業務を拡張する、システムエンジニアリングの真骨頂ともいえるものなのだ。

ロボットが商品を移動、棚まで動く驚愕の世界




 Kivaのシステムの主役は運搬ロボットとシステム。在庫の保管や発送時のピックアップはスタッフが動く必要が全くなくなり、数台の運搬ロボットが処理待ちのためにスタッフの周りに整然と待機する姿には愛着が沸くほど。スタッフのミスを低減させる工夫もあり、倉庫の配列も自動で計算、梱包作業も最大限効率化してくれるという代物だ。

 とにかく以下の動画を見て欲しい。人間支援のコンピューティングというのはこういうことなのだと思う。

【関連URL】
・Automated Material Handling Order Fulfillment System — Kiva Systems
http://www.kivasystems.com/

蛇足:僕はこう思ったッス
え、ここまでやっても人間が関与しないとだめなの? と言っていいくらい完成された世界。こうした産業ロボット的な世界は日本が得意じゃなかったのかな?と思うのだがどうだろう。それと確かにここまで効率化が図れると人間の存在意義に疑問を感じる。多くのSFが創造したように人間の仕事は限定的となり、ロボットが覇権を握るのだろうか。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 DJ、emacs使い。大手携帯キャリア公式ニュースサイト編集デスク。TechWaveでは各種イベント、創出支援、スタートアップ支援に注力。メール等お待ちしております!
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