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日本中のエンジニアと1時間単位で受発注 クラウドワークスがクローズドβ公開【湯川】

[読了時間:1分]


 「21世紀のクリエイターってエンジニアだと思うんです。それで仕事の仕方って、弁護士のように1時間単位で依頼するのがいいんじゃないかと思うんです」。株式会社クラウドワークスの吉田浩一郎さんはそう語る。

 以前にも簡単に記事を書いたけれど、クラウドワークスは1時間単位で気軽に受発注できるエンジニア、クリエイター向けのクラウドソーシングサービス。

 登録、依頼、提案は無料で、実際に仕事が決まった場合、受注者が受注額からシステム利用料を支払う形。クローズドβ期間の利用料は、受注額の5%-10%に設定されている。

 企業にとっては、エンジニアを雇用したりプロジェクト単位での発注契約を結ばなくても、気軽に発注できるというメリットがある。

 「人の採用も変わってきていると思うんです。契約を結ぶために時間をかけて交渉するのではなく、まずは発注する、という形が効率いいと思います。HTML5のコーディングを時給2000円で2時間の契約で5人にお願いしても2万円。ちょっとしたモジュールくらいならたった2万円くらいで開発できるんです」。
 
 取り引きは前払い制。ただ仕事が完了するまで実際に支払われない形になっているので安心。

 また作業中の画面のキャプチャーが1時間に6枚自動的に作成されて依頼主に転送されるという機能もある。依頼主にとっての勤怠管理システムにもなるわけだ。

 クリエイターにとっても、発注者が多様化し、おもしろいプロジェクトに出会える機会が増えるというメリットがあるという。

蛇足:オレはこう思う

 クローズドβ状態なのに、既にエンジニアたちの間で話題になっているもよう。スーパーエンジニアと呼ばれる人たちを含む全国の1400人が登録済という。

 吉田さんの経歴が面白い。もともと役者志望で劇団員だったらしい。でも自分は役者のようなクリエイターには向いていないなれないと思ったそうで、プロデューサーを目指そうと思ったとのこと。その後、ドリコムに参画したあと、弁護士の検索サイトの運営にも携わったという。こうした経歴から、今回のサイトの発想に至ったようだ。

 最近いろんな人から「注目する新製品とかありますか?」って聞かれることが多いんだけど、「今は社会や価値観が急速に変化しているので、その新しい社会の仕組みや価値観に沿ったサービスって有望だと思う」と答えるようにしている。

 その変化の潮流の1つが、フリーエージェントだと思う。規模の経済を追求できる一握りの企業をのぞいて、あらゆる業種の企業がこれから徐々に縮小していくと思う。零細企業、個人事業主が急増するのだと思う。そいうした人たちを支援するビジネスって非常に有望。クラウドワークスもそうしたビジネスの1つだと思う。

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