スマホ型ソーシャルゲームの洗礼? PSVita用無料ソーシャルゲームが開始直後にダウン 【増田(@maskin)真樹】

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　スマホソーシャルゲームの躍進が著しい。大手のグリーとDeNAは世界制覇を照準にしていおり、2012年の家庭用ゲーム市場を越すと見られている。

　そんな中、家庭用ゲーム大手のセガが3月29日、カードバトルや協力型アクションの要素を取り入れたソニーPSVita専用ソフト「サムライ&ドランゴンズ」のダウンロードを開始した。オンライン専用で、ゲーム自体は無料。CPと呼ばれる通貨を購入することで、有利にゲームを進められる仕組みとなっている。

　無料ダウンロードが正式にアナウンスされたのは3月29日の13時前後。ところがサーバーとの通信が切断するトラブルが多発し、13時半頃には緊急メンテナスの告知が出された。

スタートしたもののサーバーダウン、、、

　1回目の緊急メンテナスは14時30分から2時間に渡り実施。状況は改善されず、再び19時過ぎにサーバー増強の緊急メンテナスを実施。1時間程度を予定していたメンテナスは終了せず、一夜明けた3月30日正午のアナウンスでも依然サーバー増強中で「復旧未定」という状態が続いている。

　ゲーム端末から確認できる登録者数は29日の時点で1万から1万3000人程度。開発者インタビュー動画では「10万人は収容できる」としていた。ソーシャルゲームの負荷のピーキーさは、スマホソーシャルゲーム業界人なら当然周知しているはず。ただ、サムライ&ドラゴンズの場合、「サーバー増強と確認」でこれだけ時間を食っているとなると、家庭用ゲーム界隈の経験不足という見方が濃厚だ。

　ただ、家庭用ゲーム市場から投入された携帯型ゲーム機はあなどれない。PSVitaは3G対応モデルもあり、ウェブブラウザはもちろん、すでにTwitterやFlickr、マップといった無料アプリが提供され、間も無くFacebookアプリも登場する。スマホで人気のブラウザ三国志も移植されるなど、スマホとの境界線をやぶりつつある。

　また、「サムライ&ドラゴンズ」は、モバイルソーシャルゲームの要素を取り入れつつ、家庭用ゲームのノウハウを投入している。少しさわっただけでも、スマホのカジュアルには飽きたヘビーゲーマーにも受け入れられる完成度になっている。さらに、ゲーム業界のネットワークをふんだんに活用したコレクション型カード連携など、低予算のスマホアプリとは一線を画する力の入れようにも注目したい。

【関連URL】
・メンテナンス | サムライ＆ドラゴンズ 運営サイト
http://livearea.samuraianddragons.com/news/?mode=view&id=20

蛇足：僕はこう思ったッス
数年前の時点の話だが、某ゲーム系企業は商用データベースに頼り切っていて、進化の激しいこの世界で十分なサービスを提供できるか疑問に感じたことがあった。日本の家電系メーカーはハードは良くても、ソフトやサービスがダメダメというケースが多く感じる。こういった事象を機に、生まれ変わって欲しいと思う。ちなみに、サムライ&ドラゴンズは期待しています。