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究極のアート鑑賞サービス「Google Art Project」 【増田(@maskin)真樹】


[読了時間: 1分]

 大混雑の美術館ほど無意味なものはない。押し寿司状態、みくちゃになりながら流れ込むように絵画を…鑑賞どころかチラ見である。とはいえ欧米のように平日の夜に芸術文化に触れようにも日本ではどこも閉館だから仕方がない。パソコンの画面で絵画を見たって何もおもしろくないだろうし…。

 そんな固定観念をことごとく打ち破るのがGoogleが4月3日にスタートした「Art Project」だ。世界各国の美術館をStreetView同等のヴァーチャルリアリティ形式でブラウズし、収蔵作品を詳細までじっくり閲覧することができるのだ。

既存技術による現実のリミックス




 使用されているのはStreetViewであったり、画像の拡大UIであったり既存のテクロノジー。しかし、コレクションや美術館毎にまだ数は少ないもののしっかり見応えがあるデジタルアーカイブが用意されている。

 ここには日本の美術館もいくつか登録されており、世界の名だたる名作をじっくり鑑賞することができる。これはGoogleの教育関連事業の一環とのことだが、無料でここまで観ることができるなんて本当に信じられない。

【関連URL】
・Google Art Project
hhttp://www.googleartproject.com/

蛇足:僕はこう思ったッス
シリコンバレー在住時代、よく足をはこんだSFMOMA(サンフランシスコ近代美術館)の中で、コピーを購入するほど好きになった収蔵作品を再び覩ることができて感動した。もちろん、あの塗料の香りや質感は現地にいなければ体感できないのだけど、ここまで詳細に閲覧できるのであれば十分という気にもなった。ちなみに、マイアートギャラリーといった機能があるようだが、触わってない。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 DJ、emacs使い。大手携帯キャリア公式ニュースサイト編集デスク。TechWaveでは各種イベント、創出支援、スタートアップ支援に注力。メール等お待ちしております! (宇都宮市在住)
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・Twitter @maskin・詳しいプロフィールはこちら


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