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三橋ゆか里
(@yukari77)
人口の多さや高いスマートフォン普及率など、ビジネスにとって魅力的な市場アジア。最近はシンガポール、中国、インドネシアなどアジア圏で起業したいと考える人、またその環境に関する情報も出回るようになってきた。そんなアジアのスタートアップエコシステムは良くも悪くもまだまだこれから。
船の上のスタートアップ環境「Blueseed」
Blueseedの仕組みと環境
Blueseedに参加するためにはビジネス/ツーリスト(B1/B2)VISAが必要。この記事を書くために話を聞いたBlueseedの共同創設者でCIOのDan Dascalescuさんによると、労働VISAに比べると取得が容易だそう。でも上記のVISAでは米国領土での労働は許されていない。そこで登場するのが船。シリコンバレー(陸)に行ってネットワーキングや会議などに参加し、仕事は戻って船の上(米国政府の管轄外)で行うという仕組み。毎日朝と夜に陸へのフェリーが出る、所要時間は30分。またオンデマンドの小さな高速ボートも用意される予定。
Blueseedが生まれた背景
Danによると、Blueseedは「Seasteading」というさらに大きな構想に商業的要素を加えて派生したもの。上手く活用できていない海を人の生活圏にして、その資源などを有効に活用しようという考え。Blueseedのようなプロジェクトは過去にもあったけれど、どれもビジネスモデルがなかったため失敗に終わってきた。今回のプロジェクトを始めたメンバーは、もともと2008年にシリコンバレーで設立された海の上のコミュニティを研究する唯一のシンクタンクであるSeasteading Instituteで働いていたそう。ここで仕事をする中で多くの外国人起業家と接し、彼が抱える問題を解決するために独立。2011年7月からBlueseedが動き出した。
Blueseedが求めるスタートアップ
Blueseedに入居を希望するスタートアップは、紹介(リファラル)でチームに連絡を取るか、サイトから直接申請することが可能。経験豊富なパートナー(エンジェル投資家やベンチャーキャピタル)による選考プロセスを経て参加スタートアップが決まる。具体的にどんな素質を求めているかをDanに聞いてみました。
1.問題を解決するか。人の生活にインパクトを与えるようなサービスや製品か
2. それをユニークな形で実現しているか
3. それを上手く達成する能力があるか
4. クールなブランドを持っているか
応募方法
2013年Q3の実現を目指して進行するBlueseedには既に473人の起業家が集まっているそう。スタートアップの数にすると123社、国でみると38カ国。興味があるスタートアップの皆さんは、blueseed.coでサインナップするか、質問がある場合はinfo[at]blueseed.co.までどうぞ。Blueseedの詳細は以下のスライドからも確認できます。壮大なプロジェクトのこれからに今後も要注目です。
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