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TechWave Labsの読者メンバー(ラボメン)として、新作アプリの開発支援をするという企画「リクルートメディアテクノロジーラボ x TechWave Labs コラボ」がいよいよ終盤に指しかかっている。
ラボメン募集開始時は「プロジェクトA(仮)」としていた新アプリの名前も「Ambrotype」(iOS対応)として公開(呼び名は「アンブロタイプ」である)
およそ30名によるラボメンは、開発途中バージョンからユーザーとして研究活動を開始。5月15日の時点で100項目以上による改善策を見い出し、着実に良質なプロダクトとして成長を続けている。
デジタル写真の価値を “再発見” できるか?
「Ambotype」とは、まだ紙への写真印刷ができなかった時代の “ガラス板に投影する写真技法” のこと。(Ambrotypeで作成された実物の写真はこちら)。複製も不可能で、ガラスであるため割れたらおしまいということもあり、“写真” というものが大切に扱われていた時代でもあった。
一方で、2000年頃から急速に拡大したデジタル写真。現像も不要でパシャシャ撮影でき、コピーは何回でも可能。SNSやTwitter、Facebook、写真共有サイトで気軽に知り合いと共有したりすることができるなど便利この上ない。ただ、枚数が膨大となる中、「あれ、あの時、友達とSNSで笑いあった写真ってどこだっけ?」と忘れ去られる写真も増え続けている。
「Ambrotype」は、そんな思い出の詰まりながらも埋もれてしまった写真を、もう一度取り戻すアプリだ。現時点で、TwitterやFacebook、Instagram、Flickr、mixiなどに対応。アカウントを登録すると、自動で共有された写真を収集しアルバム化、思い出を振り返りやすくしてくれるというもの。
この企画に参加してくれたラボメンは、そもそも写真が好きで、デジタル写真の管理や共有した写真の統合管理に課題を感じていたメンバーばかり。多くがアプリを開発した経験もある凄腕揃いで、こうした組織を越えた試みに、意欲的に全力で取り組んでくれている状態だ。
先日は、そんな彼等ラボメンの活動を表彰するイベント&交流会も開催された。
この記事を書いている最中もラボメンの活動を続いている。リリースはおそらく6月中になるかもしれないが、日に日に成長を続けている状態なので期待して欲しい。デジカメ写真を共有することが多かった人は是非「Ambrotypeのホームページ」の右上にあるAmazonロゴ付きのボタンから事前登録をして頂きたい。
【関連URL】
・Ambrotype(アンブロタイプ):写真とシェアをもっと便利に もっと楽しく
http://ambrotype.com/
・Media Technology Labs (MTL) : メディアテクノロジーラボ
http://mtl.recruit.co.jp/
・TechWave Labs Facebookページ
http://www.facebook.com/twlabs
デジタル写真自体は、自分のPCに3万枚以上保管されていて、それはそれで大切なのだけど、ソーシャルメディアに共有した写真には「他の人との交流」という思い出が含められているので、思いの強さが違うのだ。それだけを時系列に眺めているだけで、なんともいえない気持になれる。
Ambrotypeは、思い出を振り返るという入口からスタートするけど、将来はそれを起点にデジタル写真をもっと有意義に感じられるようなサービスへと進化する計画。ラボメンだからというわけではないけど、この着眼点は好きだし期待したい。
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。TechWaveでは創出支援に注力。