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市販薬の一部を除き通信販売を禁止する厚生労働省の省令の無効を求め、医薬品や健康食品を扱うEコマース「ケンコーコム」および「ウェルネット」が省令の無効などを求めた訴訟で東京高裁は4月26日、一審東京地裁判決を一部取り消し、ネット販売を認める判決を言い渡した。
2010年3月30日の一審判決では「対面販売とネット販売を比べると情報提供の難易、実現可能性に有意な差がある」というのを棄却の大きな理由としており、ケンコーコム 代表取締役 後藤玄利氏は怒りをあらわにしていた。
ネット上での利便性と安全性を考慮した解
「まだはらわたが煮えくりかえっている。検討会で一部の委員がインターネットへの偏見を発言していた。この発言を、裁判所が判決文で全面的に追認した罪は重い」(ケンコーコム後藤氏)。
一審判決時の2010年3月30日の時点で、薬剤師・登録販売者が共に不在であるような実店舗をもつ販売店チェーンが目につく中での判決ということもあり、ネット上で大きな反響を呼んだ。
最近は、過去に閣僚としてこの問題を担当していた民主党所属の参議院議員である蓮舫氏が「規制制度改革の中でもこのネット販売解禁のハードルはとても高かった。理由は色々あるが、安全性と利便性を考慮した解はあると思うを議連として推進していきたい」とTwitterで述べるなど推進派にも動きがあった。
【関連URL】
・通販会社が逆転勝訴=医薬品ネット販売規制訴訟-東京高裁 | 時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012042600744
・ケンコーコム、一般医薬品のネット販売禁止訴訟の判決要旨を公開【増田(maskin)真樹】 : TechWave
http://techwave.jp/archives/51424763.html
・「はらわたが煮えくりかえっている」 ネットビジネス根幹を揺るがす判例と後藤氏 【増田(@maskin)真樹】
http://techwave.jp/archives/51424858.html
むしろ、ネットなら当然、顔が見えにくい面はあるが、ネットビデオ会議なども実用レベルにあり、うまく使えば蓮舫氏の言う「安全性と利便性を考慮した解」は十分可能な段階にあると思う。
ネットの可能性を踏まえないあらゆる意味での規制は、今後数十年の経済活動の可能性の芽をつむようなもの。僕自身がアーリーアダプター層に属するから言っているのではない。コミュニケーションにしても商活動にしても、もはや社会インフラとして成熟し続けているインターネットを軽視することはできない状態にあるからだ。
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。大手携帯キャリア公式ニュースサイト編集デスク。TechWaveでは創出支援に注力。