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サヨナラ bk1、5月17日「honto」に統合へ【増田 @maskin】


[読了時間: 2分]

 2000年7月、図書館流通センターが母体となり、日経BP社、NTT-X、アスクル、日本経済新聞社、富士通、電通の7社が出資して設立した株式会社ブックワンの書籍販売サイト「bk1」が終了する。

 その後、ブックワンは図書館流通センターの一部門となり、経営統合により大日本印刷参加の丸善CHIホールディングスが運営していた。すでに5月1日付けで系列会社のトゥ・ディファクトに運営が移行しており、5月17日には同社の「honto」にサービスが統合される予定だ。

統合後も書籍通販事業は継続




 「honto」は電子書籍販売サービスだが、bk1との統合により書籍通販サービスを開始。bk1のログイン情報も引き継がれ、ポイントサービス「ビーケーワンポイント」も「hontoポイント」として使えるようになる。

 bk1サービス移行は5月14日の24時から開始され、5月17日の午前中に終了する予定。その間、サービスは利用できなくなり、実質bk1は5月14日一杯でサービス終了となる。

 bk1がスタートした2000年といえば、11月にAmazon.co.jpが日本参入を果たした年。書籍通販戦国時代の幕開けに先陣を切ったサービスが終焉を迎える。

【関連URL】
・【重要なお知らせ】2012年5月17日、オンライン書店ビーケーワンは電子書籍販売サイトhontoとひとつのサイトになります!
http://www.bk1.jp/contents/campaign/1204/index
・2Dfacto トゥ・ディファクト
http://www.2dfacto.co.jp/

蛇足:僕はこう思ったッス
一つの大きな時代の流れを感じる。当時、書籍ECは複数登場し、いろいろな試みが成されていたが、プラットフォームの力を最大化したところが残っていったように記憶している。今回の統合でbk1の名こそ消えるもののサービスは残るわけで、電子書籍+紙書籍通販の組み合わせに、どんな活路を見い出せるか、といったところだろう。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。大手携帯キャリア公式ニュースサイト編集デスク。TechWaveでは創出支援に注力、生み出す側を応援し自分でも作るがモットー。
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・Twitter @maskincoffee-meeting 詳しいプロフィールはこちら


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