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橋本正徳
(@hsmt)
米国発の起業イベント「スタートアップ・ウイークエンド」が11月に、仙台、東京、京都、大阪、福岡の5ヶ所で行われます。
スタートアップ・ウィークエンドとは、金曜の夜から54時間かけてアイディアのプロトタイプをつくりあげるスタートアップイベント。主な対象は、いつかなにかで起業したいと考えている会社員の方やフリーランスの方、すでに起業しているけどもう一度スタートアップしてみたいなと思っている方です。
株式会社はてなの近藤淳也氏がブログにて『まさに起業のプロセスを体験できる』と、スタートアップ・ウィークエンドのイベントフォーマットに言及しているとおり、起業のプロセスが体験できるよく設計されたイベント運びになっています。米国などのスタートアップ・ウィークエンドでは、「Zaarly」のように実際に会社を設立する事例もあるほど。
まず、1日目は、チーム構築です。ピザとビールで乾杯し、そして、ちょっとしたシュミレーションゲームを行い、その後1分ずつ自分のアイディアを希望者が発表します。その発表にみんなで投票し、上位のいくつかのアイディアを採用、そのアイディアを叶えたい人々が集まりチームを作ります。
2日目、3日目は、ビジネスの構築。アイディアを煮詰めて、「Minimal Viable Product」と呼ばれるビジネスの最小単位を作ってプレゼンの準備をします。メンターと呼ばれる相談役がいて、煮詰まった時には相談ができるようになっています。
最後に、3日目の夕方は、プレゼンと審査です。優勝チームが決まった後、審査員も一緒に一番盛り上がるパーティが行われます。
モノづくりとビジネスの間のヒリヒリとしたあの感覚が、スタートアップ・ウィークエンドでは擬似的に体験出来ます。感心するほどよくできたフォーマットで、1日目のクレイジーなアイデアに人が集まっていく様子は、まさにスタートアップの立ち上がりそのもの。その後の、2日目にやってくるメンターと相談することによって、さらにチームが団結し、アイデアだしと開発に拍車をかけます。この流れも、スタートアップを体験した人だったらわかると思います。先輩スタートアップの人や、投資家からのアドバイスを受けたときのあの感覚によく似ています。そして、最後のプレゼン大会は、スタートアップコンテストそのものです。
普段、新規サービスを生み出すとき、制限無しの時間、ノイズのような情報のせいで、頭と口ばかりが動いて遅々として手が進まないことが多々あります。スタートアップ・ウィークエンドには54時間以内にプロトタイプを生み出すという制限があり、頭と口だけでなく、必ず手を動かす必要があります。そうしないとアウトプットできないから。さらに、缶詰状態という、ほぼ外界の情報から隔離された環境の中での開発になり、ついつい頭をモノづくりから遠ざけてしまうファンドや、他の新規サービスのニュースからも、一旦離れることができます。
また、この機会にできたチームと楽しく開発し、その後も付き合いが継続されるのは、イベント期間をも超えた体験になるはずでしょう。
一部地域の審査員には、スタートアップ・ウィークエンドのファシリテーターであるジュリアン氏も参加。彼は、カリフォルニア州サンディエゴ在住で、過去2年に渡ってサンディエゴのスタートアップ・ウィークエンドを取りまとめています。アイオワ州出身、イリノイ州で育ち、インディアナ州のノートルダムの学校に通った経歴があり、大学院に進学すると同時にワシントン州へ向かった。日本のJETプログラムで教師として働いた経験もあります。
是非、仙台、東京、京都、大阪、福岡で行われるスタートアップ・ウィークエンドに来て、スタートアップ・ウィークエンドの熱を感じてほしい。各地の参加申し込みフォームは以下の通り。
11月9日〜
仙台:http://sendai.startupweekend.org/
大阪:http://osaka.startupweekend.org/
福岡:http://fukuoka.startupweekend.org/
11月16日〜
東京:http://tokyo.startupweekend.org/
京都:http://kyoto.startupweekend.org/
株式会社ヌーラボ代表取締役。
1976年生まれ,福岡県福岡市出身。1994年に福岡市立早良高等学校を卒業後上京し,飲食業に携わった。劇団主催や,クラブミュージックのライブ演奏なども経験している。
株式会社ヌーラボ(http://www.nulab.co.jp/)