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米量販店チェーン大手Targetは、同社店舗での商品の販売価格が競合他社のそれを上回った場合に、その差額を払い戻す「プライス・マッチ・ポリシー」の競合他社の定義にAmazon.comを含むことにしたと発表した。ネット大手を含む競合店の間での最安値を保証することで、リアル店舗のショールーム化を防ぐ目的のようだ。
米国ではリアル店舗がネット大手の価格に対抗する動きが出てきており、昨年末のクリスマス商戦では家電量販店大手のBest Buyが、クリスマス商戦の期間中に限りAmazonの価格に対抗する同様のポリシーを発表したが、今後無期限でネット価格への対抗を実施するのはTargetが初めて。
発表文によると、Targetでの購入日から1週間以内にAmazon.com、Wallmart.com、Bestbuy.com、Toysrus.comなどで同じ商品がより安く販売されているのを見つけた顧客に対し、差額を払い戻すという。
米国からの報道によると、米国では10代の若者を中心に、リアル店舗で商品を手にとって確認したあとネットで最安値を探すという消費行動が一般化しているもよう。リアル店舗をネット通販の「ショールーム」として利用する行為を、「ショールーミング」と呼ぶ新しい言葉の定義が一部記事の中で紹介されている。(関連記事:Best Buy will match internet prices this holiday to combat ‘showrooming’)
僕は家に帰ってから価格コムで調べるんじゃなく、アプリGoogle Shopperを使ってバーコードをスキャンしてその場で調べて、その場で注文することで、商品を2割から4割ほど安く買ってかなり得している。家族、親戚の買い物にもつきあって、非常に喜ばれている。(関連記事:最近のイチオシアプリGoogle shopperで1万円も得したという個人的な話【湯川】)
嫁からは「こんなことしてるとお店の人から怒られるよ」って言われたんだけど、早かれ遅かれお店のほうから「ネットと比較してみてください」って宣伝する時代になるだろうな、って思ってた。
それをTargetが大々的に始めたわけで、ほかの量販店もこれに追随するんだと思う。ほおっておけばイメージダウンにつながるだろうから。
実は大阪のヨドバシカメラを覗いたら、1つ1つの商品の陳列棚に「ネットと比較してみてください」って書いてあった。お言葉に甘えて、ということで堂々とGoogle Shopperを使って最安値を検索したら、ヨドバシカメラの価格よりも安いECサイトが表示されたww。でも価格差がそれほど大きいわけじゃなかったし、買いたいときが欲しいときなんで、少々の価格差ならヨドバシカメラで買うこともアリだなと思った。それにヨドバシならネットと比較しても最安値に近いところをついてきているんだろうな、というイメージが僕の中で出来上がったんで、戦略としては正しいと思う。ていうか、そうする以外に量販店は生き残りが難しくなりそう。
「EC」という言葉や「020」というキーワードは、全部死語になっていくんだと思う。オンライン、オフライン関係なく、最適サービス、最適商品を最低の価格で提供するのが小売業の仕事になり、大手はビッグデータの解析で最適商品・サービスを提供し、中小は消費者のコミュニティ化を進めるしかなくなるんだと思う。