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LINEは本日(2019年6月27日)、恒例の戦略発表会「LINE CONFERENCE 2019」を開催し、新しいサービスやビジョンなどの発表を行いました。
今年新たに掲げたコンセプトは「Life on LINE」。チャットやオンラインだけでなく、24時間365日、生活の全てに関わろうとする意欲に満ちた膨大な内容の発表イベントでした。
「Life on LINE」
LINEが掲げるキーワード「Life on LINE」は、OMO(オフラインとオンラインの融合)やAIスピーカーといったリアルの世界との関係のみならず、金融からサービス、コンテンツに至るまで技術とプラットフォームで変えてしまおうという意欲に溢れました。
以下、日本国内向けの話に絞り、ざっくり要点をまとめました。
「LINE CONFERENCE 2019」まとめ
LINE mini app
LINEチャットと連動したクーポン発行機能など、開発することなくカスタマイズ&活用できるアプリプラットフォーム計画。
LINE Score
信用情報サービスを本日開始。LINE上での行動やユーザーに対する各種質問を通じてスコアを作成。ローンの金利優遇などに繋げていくというもの。
LINE News
月間利用者数6500万人、PVは100億/月を突破。既存メディアとの連携でOMO型事業に着手。
動画プロジェクト「VISION」
「LINE NEWS」の新しい実験プロジェクト。Eテレ「ピタゴラスイッチ」で知られる東京藝術大学教授 佐藤雅彦氏らを筆頭とした映像クリエイターが新しい縦長動画などを公開するというもの。
LINE MUSIC
4周年で月間アクティブ利用者が約1100万人。新しいAI音楽提供モデルを発表。より多くの楽曲が無料で聴けるフリーミアム型のプランやミュージックビデオも。
LINE Pay
20%還元の「ペイ徳」効果が大きく、店舗側ではローソンで売り上げが204%増、ライトオンは新規顧客が50%→70%に。LINEデリマについてはクレジットカードでの決済を上回ったとのこと。現在3600万登録ユーザー、決済可能店舗は171万カ所。
LINE PayとVISAの連携
東京五輪の決済テクノロジーパートナーであるVISAと連携して、限定の新型デジタル決済カードの発行をLINE Payがオリコと組んで行うほか、スタンプによるマーケティング支援も。
スマホ決済アライアンス
LINE Pay、メルペイが設立した加盟店アライアンス「Mobile Payment Alliance」にNTTドコモも参画。
LINEグループをOpenChatに進化
LINEグループをより使いやすくしたグループチャットを発表。500人制限を5000人に拡大し、プロフィールを自由に設定したりパスワード設定が可能になるなど使い勝手を向上。
LINEトラベルjp
当初から計画していた「タビナカ」事業を「おでかけNOW」としてスタート。位置情報を元に周辺の飲食店やアクティビティなどの検索&予約を可能にする。
LINEポケオ
軽減税率施行を受け、持ち帰り需要確認に向けたサービスを本格展開。
スカパーJSATと次世代型テレビ
AIアシスタント等の技術を用いた「次世代型テレビ」をスカパーJSATと伊藤忠商事、そしてLINEの協業で目指す。
GateboxがClovaと融合、外部提供も
バーチャールロボット「Gatebox」の新バージョンにClovaが融合。この組み合わせを外部企業に提供する取り組みもスタート。
LINEカーナビ
トヨタとの協業の成果をカーナビアプリとして提供。地図はトヨタ提供。ボイスナビでLINEサービスのさまざまな操作も可能。
人工知能ビジネス
LINEがこれまで育ててきたAIアシスタント「Clova」の技術を、外部企業などへ展開する「LINE BRAIN」事業がスタート。音声認識AI技術についてはDialpadと共同開発をスタートするなど実用度が向上。
CSMO 舛田氏の野望「検索エンジン」に再挑戦
もともとLINEの前は検索エンジンに挑戦し挫折していた舛田氏によって「検索サービス」への参入が明らかに。サービスを横断した検索はもちろん、人力検索「ask me」も展開。弁護士ドットコムなどとの提携を進める。
【関連URL】
・[公式] LINE CONFERENCE 2019