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多くのスタートアップが産まれている一方、脚光を浴びたサービスも人知れずサービス終了に追い込まれるケースが多い。スタートアップがサービス拡大のために必要となるPR戦略。そんなPR戦略を余す所なく教えてくれるのが、青山ブックセンターで行なわれている「嶋浩一郎ゼミ」だ。
「本屋大賞」をはじめ下北沢B&Bなどを手がけてきた博報堂ケトル代表:嶋浩一郎氏がPRパーソンを増やすべく2011年に開講したのが嶋浩一郎ゼミ。業界の先頭を走るキーパーソンを講師陣に迎え、全6回構成でPRパーソンを養成している。そんな嶋ゼミの魅力を1期生にしてベンチャーからPRの相談を受ける事も多いという acer広報 砂流恵介氏に聞いた。
サービスを設計する段階でPRの要素を入れるのが大事
「amazonはリリースを考えてから開発に入ることで有名ですが、サービスを創る過程でPRの要素を付け加えた方が世の中に広まりやすいんです。それだけでスタートラインが違う。つまりベンチャーであるほどPRをきちんと考える事が大事。でも実際にどういうリリースをしたらいいかは知識がないと難しいと思うんです。」と砂流氏は語る。
「ご相談いただくベンチャー自体、本当にサービスがよかったりするのが多いんですよ。ただ残念なことにどうやってPRしていくかは後から考えられているのが多いんです。ベンチャーの場合、素晴らしいプロダクトができた。このプロダクトのターゲットは○○だからこのメディアに載ればいいと考えてしまう。それがだめなんです。」
ベンチャーのPR戦略のまずさはプロダクトありきで考えてしまい、メディアのことを考えていないことだという。
PRを行なう上で、メディアが重視する文脈を知る事が大事
「嶋さんのゼミではメディアが重視する”文脈”を知るための手法を学ぶことができるんです。例えばacerがブルータスに載る為には相当難しい。雑誌やwebニュースにはそれぞれ文脈があって、その文脈を考えて提案することこそが重要なんです。」
常にメディアを注視し、その文脈に気付く事がPRの第一歩だという。そんな手法のきっかけを学べたのも嶋ゼミのおかげだという。
「嶋ゼミは、嶋さんの手口を想像以上にさらけだしていて、PRやってることに対して自信ももてたし、PRをより好きになりました。あそこまでさらけ出してくれて成長させてくれるゼミは他にはありません。」と続く。
また第一線で活躍している講師陣の考え方を全般的に知る事ができるのが、PRとしての指針になっているという。
実践することがなにより大事。
「ゼミであれだけ教えてもらえれば、絶対PRを知った気になってしまうんです。試す事が大事。口でいうのとやってみるのはぜんぜん違う。泥臭いことをしなければならないし、いろんなことを考えなければならない。PRは多面体と嶋さんはよく云いますが、考えたからってそれが出来るとは限らない。嶋さんは広告/PR/雑誌もしていて、その実践を経た上でPRを語られている。つまり組み合わせ方は世の中を全体的にみる考え方が必要だけど、それはやってみたからこそ得られる考え方。嶋さんのゼミで全体的な知識を得て、それを実際にやってみることが大事。できないことも多いけど、そのなかで自分ができることがわかってくる。」と実践することの重要さを語る。
「プロフェッショナルPRパーソン養成 嶋浩一郎ゼミ」第3期は7月20日開講。まだ若干の空き枠があり、応募は直前まで受け付けている。
【関連URL】
・プロフェッショナルPRパーソン養成 嶋浩一郎ゼミ
http://www.aoyamabc.jp/culture/shima-propr-seminar3/
Project Manager/ライター/ベンチャー支援活動/政治家のwebコンサルといったweb関連の仕事をする元美術商。人生の半分がArt、それ以外はインターネッツ。今年はヘルスケアでいきます。趣味は人生です。Control your destiny or someone else will.
メール yamamoto(at)dyama.com