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中学生&高校生のアプリ開発コンテスト「アプリ甲子園2016」、優勝は認知症の方をターゲットとした介護サポートIoTツール「Find Family」【@masaki_hamasaki】

アプリ甲子園は、2011年にスタートした中学生&高校生のためのスマートフォンアプリ開発コンテストです。

アプリ甲子園2016 決勝大会の様子は、FRESH! by AbemaTVニコニコ生放送でも配信されている。

技術賞、セガゲームス賞は「VR絵本メーカー」


技術賞は「VR絵本メーカー」を作った木村晧子氏。新しい技術に対して挑戦した姿勢や、高校生でも高い技術をもって、作品を作ったことなどが評価された。「VR絵本メーカー」は、セガゲームス賞も受賞した。
「VR絵本メーカー」は誰でも簡単にスマホで観れるVR絵本をつくれるサービスです。ユーザーは背景となる360度画像を選択し、キャラクターや吹き出し、さらに効果音、遷移エフェクトを選択してVR絵本にする。

電通アイソバー賞は「言い訳メーカー」


電通アイソバー賞は「言い訳メーカー」の森本くるみ氏。開発を始めてまだ一年とのことで「(賞なども取れると思っておらず)そんな私でも受賞ができることを皆さんに伝えていきたい」と、喜びで涙をおさえられるず、涙ながらに語った。「言い訳メーカー」はドタキャンや遅刻の言い訳を考えるのがめんどくさい方におすすめのアプリ。ドタキャン、遅刻の言い訳を10種類の中から選び、ワンタッチで使用することが可能。

パワーハウス賞は「Photton」

パワーハウス賞は「Photton」の大屋彩乃氏が受賞を決めた。「小さなことでも賞とかをいただいて、アプリに対して価値がある、と知るきっかけをいただいたことに感謝したい。」と語った。このアプリは画面いっぱいに写真が表示され、左右にスワイプすることで写真を簡単に整理できるアプリ。

第3位は「DotResonance」の矢鋪 明司氏


第3位は「DotResonance」の矢鋪 明司氏。「DotResonance」はAndEngineを使用して制作したオリジナルの音楽ゲームで、流れる曲に合わせて四角と四角が重なったらタップするだけで遊べる。矢鋪 明司氏は、角川ドワンゴ学園が2016年4月1日に開校したN高等学校の生徒。

準優勝は「Which is the Floor?」の西村 太雅氏


準優勝は「Which is the Floor?」の西村 太雅氏。「Which is the Floor?」は、シンプルな2D横スクロールゲームで、審査員の方からのコメントで「審査員が審査中にもハマって使うくらいのサービス」とのこと。ジャンプ、重力を反転させて障害物をよけたりしながら、先に進んでいきます。ゴールはなく、時間の経過とともに加算されていくスコアを競う。

アプリ甲子園2016の優勝者は「Find Family」の大渕 雄生氏


そして、栄えあるアプリ甲子園2016の優勝者は「Find Family」の大渕 雄生氏。昨年のアプリ甲子園でも3位を受賞した実力者。「FindFamily」は認知症の方をターゲットとした介護サポートIoTツール。靴には、GPSで位置情報を調べる仕組みが入っており、アプリのマップ上では位置情報を表示。靴を履いているか、最後に靴を履いたのはいつかも確認ができる。徘徊した場合には、周囲の人から見つかりやすいようにアプリから靴を光らせることができるサービス。

審査員長のデジタルハリウッド大学 学長、杉山知之 氏は「ITの世界は変化が早いと言われてきたが、さらに加速されてきている。理由は、昔は一部の人しか挑戦できなかったが、現在は多くの人が挑戦できるようになった。こういうのがあったら面白い、といった情熱で、システムなどが作られるようになってきている。変革する技術は、そこに存在している。なので、これからも多くの人に挑戦してほしい。」と語った。

蛇足:僕はこう思いました
受賞後の喜びや、コメントを聞いていると、すごく頑張ってきたことが伝わってきた。各作品いずれもレベルが高く、受賞以外の作品もこちらより確認できるので、ぜひチェックいただきたい。会場の雰囲気は、非常に和やかで、温かいものだった。出場者の親御さんや、友人なども会場に駆けつけており、受賞が決まった瞬間は大きな拍手に包まれた。応募総数も2000あったとのこと。また関係者にインタビューしたところ「予選と決勝のプレゼンはガラリと変わって成長している方もいて、その姿を見るのは主催側ではあるものの感動した」と語ったのが印象的だった。
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