アシアル「Onsen UI」をオープンソースで公開、HTML5ベースのモバイルアプリUIフレームワーク 【増田 @maskin】

[読了時間: 2分]

　アシアルは2013年9月12日、HTML5ベースのモバイルアプリUIフレームワーク「Onsen UI」をオープンソースとして公開した。Apacheライセンスに基づく。

　「Onsen UI」は、複数のモバイルプラットフォームに対応したUI表現のためのフレームワーク(プログラミング時に使用できるコード郡)。これを導入することで、シンプルなコードを使用するだけでナビゲーションやUI要素を実装することができるというもの。

　アシアルは、HTML5とJavaScriptをベースに、iOS/Android/WindowsPhoneといったマルチプラットフォームへのアプリ開発の効率化を促進するハイブリット開発プラットフォーム「Monaca」を展開し一定の評価を得てきた。

　しかしながら、プラットフォームごとにアニメーション等のUI表現が多様であることから、統一環境として最適化することが困難。その課題を解決するために「Onsen UI」の開発に踏み切ったという。

Onsen UI が提供する機能

・ナビゲーション機能
画面遷移や画面遷移時のアニメーションの設定。

・UIコンポーネント
画面作成に必要な各種UIコンポーネントを提供。CSSによるデザインのカスタマイズも可能。

　「Onsen UI」の最大の特徴は動作速度とカスタマイズ性。他の類似フレームワークよりもカスタマイズ性に富み、記述するコードもシンプルになっている。

　また、同日、開発プラットフォーム「Monaca」も正式版として公開される予定(記事執筆時点は未公開：2013年9月12日 16時)




【関連URL】
・Onsen UIドキュメント
http://docs.monaca.mobi/onsen/ja/
・Onsen UIのソースコード（GitHub）
https://github.com/monaca/onsenui
・ハイブリッドモバイル開発環境「Monaca」
http://monaca.mobi/?lang=ja

蛇足：僕はこう思ったッス
デザインフレームワークは色々と試してみたのだけど、重い、カスタマイズできない、(フレームワーク自体の)メンテが停止しているなどの問題が多い。優秀といわれるものも、実際に使用してみるとそのままでは使えなかったりする。ほとんどが海外で開発運営されているので、連絡がつかないことで困っている人も多いのではないだろうか。
そういう意味からすると「Onsen UI」は日本のモバイルクリエイターにとって大きな存在感を表すのではないだろうか。繊細な日本人クリエイターが要求するカスタマイズにも対応できるというのも素晴らしい。単独で組み込むこともできるし、同社の開発プラットフォームMonacaユーザーは簡単に追加することもできるようだ。