仮想通貨として世界で最も高いシェアを持つビットコイン(Bitcoin)が2017年5月21日、1ビットコイン(=BTC)あたり2000ドルの大台を突破しました。
CoinMarketCapのグラフを見るとこの1年間で急激に伸びていることが分かります。時価総額では、337億3362万7968ドル。日本円(1ドル111.25円)で換算すると、およそ3.75兆円になります。
「仮想通貨といえばビットコイン」の崩壊
つい3か月前の時点では仮想通貨はビットコインが85%のシェアを持っていました。「仮想通貨といえばビットコイン」と思われていた節もあると思いますが、今は47%程度にまで落ち込んでいます。その理由は、ビットコイン以外の仮想通貨が急拡大・急成長を遂げたからです。
こちらもCoinMarketCapのグラフでは、長年大きなシェアを持っていたビットコインが、EtheriumやRippleといった他の仮想通貨のシェアが拡大に押されているのがわかります。ビットコイン以外の仮想通貨も、ほとんどが軒並み価格高騰しているんです。
仮想通貨は、一部の業者が商品やサービスの購入に使えるようにしているものの、実際の商活動に利用されているかどうか、その実態はほとんど確認できない状態です。一方で、投機手段として仮想通貨を運用する層が拡大しており、今回の市場全体の値上がりも通貨間の交換によってもたらされたものである可能性があると考えられます。
【関連URL】
・Bitcoin(BTC) | CryptoCurrency Market Capitalizations
https://coinmarketcap.com/currencies/bitcoin/