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ブロックチェーンで本人確認をする「ブロックパス(BlockPass)」の価値

寄稿
TechWaveではさまざまな分野・国と地域からの寄稿を受け付ける取り組みを始めています。全国に引き続き中国圏からのゲストライターによる寄稿です。

技術の進歩とWeb 3.0の現実化が進むにつれて、仮想通貨は成長しており、より多くの業界で根付いています。ブロックチェーン技術の普及に伴い毎日、多くのトークンが立ち上がり上場されています。ブロックチェーンの投資と開発の拡大により、ICO市場は2017年に60億ドル(6670億円)に大幅に増加しました。

この市場価値の仕組みの根幹を成すブロックチェーンのKYC=身元確認を行うアプリケーションを展開する香港Blockpass(ブロックパス)に注目が集まっています。これはブロックチェーン業界のルール遵守の流れを守り、マネーロンダリングやGDPR違反を起こさないように働きかける仕組みをもっているからです。

「Blockpass」は、ユーザーに一度本人確認情報をしてもらうことで、ブロックチェーン技術を使った金融サービス等で繰り返し本人確認をする手間を省くというものです。

これを従来のプラットフォームのような中央集権型データベースに機密ユーザーデータを格納するような不正確で脆弱なモデルのように思えますが、「Blockpass」自体がブロックチェーン技術を使い、安全に分散化された性質を利用して構築されています。

利用者は、本人確認のための情報をクラウドまたはデバイスに格納するかを選択することができます。ユーザーは自らその情報の管理や配布を選択することができるようになっています。保存したデータを他社に明け渡すようなことはないのです。ブロックチェーン技術の上のアイデンティティを司るサービスとして、BlockPassは高い信頼性、そして費用対効果の高さから各種産業やサービスプロバイダにマネーロンダリング回避サービスを提供する考えです。

そんな「Blockpass」ですが、Blockpassが提供する「PASS」トークンが、取引所「Lykke」に掲載される前に、別の取引所「HitBTC」と「Gatecoin」で2018年7月12日から開始されました。

「PASS」トークンは、Blockpass社とInfinitoWalletとの間でパートナーシップを通じで配布されたもので、標準化された仮想通貨ウォレットで仕様可能です。このウォレットでは、パストークンの他に、ビットコイン、エティレウム・ビットコイン・キャッシュ、EOS、ライトコイン、GAS、ダッシュ、ETCとドッジコインを含む幅広い仮想通貨をサポートしています。またETH ERC20とネオNEP-5標準のトークンもサポートしインフィナイトウォレットの計画表では彼等はより多くの仮想通貨をサポートする予定です。

Blockpassは、「PASS」を200万トークン配布します。これは、ユーザーが本人確認サービスを利用し彼等の情報を入力したら報酬として「PASS」トークンを受け取れる仕組みです。

本人確認プロセスをクリアする事でユーザーが報酬を得られる「PASS」はユニークであるとBlockpassの最高経営責任者(CEO)アダム・ヴァジール氏は言います。

「KYCをして支払いを受け取る。(これは)ユーザーが検証される補償が生涯一度の機械であります。ブロックパス・エアードロップは検証の手伝いをし、サービスプロバイダと毎回サインアップする事を楽にしてくれます。ワンクリックでもうそこにいます!」。

Blockpassの究極の目標は、IoE(Internet of Everything)という世界の上でのアイデンティティの実現です。ブロックチェーン技術とスマートコントラクトの使用を通じて、Blockpassは生産管理の為にレグテック(信用確認)プラットフォームの規制を共有して、人、企業、オブジェクト、デバイスのコンプライアンスサービスを提供します。この識別システムは、人・オブジェクトおよび接続されたデバイスの検証をサポートし、人、企業、およびデバイス識別の間で信頼できる関係に頼り新しいアプリケーションの開発が可能となります。

ブロックパスのプラットフォームユーザーは長期的に有用なパストークンの配布を見つけ、将来的にトークンのリストはブロックチェーンの世界で重要なターンになるでしょう。本人確認のコンプライアンスは、ブロックチェーンベースの企業やサービスのための成長力を提供し、さらにその技術そのものも新しいレベルの成長を経験することになるでしょう。


【関連URL】
・[公式] BlockPass

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