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音楽・映像ソフトのレンタル最大手「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下CCC)グループは2014年10月22日、「T-MALL」「TSUTAYA ONLINE」「T-SITE」「TSUTAYA DISCAS」といったオンラインサービスを「T-SITE(ティーサイト)」に統合したと発表した。
傘下のT-MEDIAが展開する各サービスを新しいライフスタイル提案型のオンラインプラットフォームというコンセプトで統合、5000万人超の利用者がいるTポイントカードと連携しオンラインからオフラインまでをシームレスにつなぐ施策を展開するほか、ニュース事業に参入。独自の編集部を設立するほか、約40社からなるメディアからの記事を配信するなどポータル事業に注力する。
T会員情報から商品・コンテンツ、地域情報をリコメンド
最大の目玉は、T会員アカウントと連携したオンからオフまでカバーするリコメンデーション。
約5000万人のT会員情報から導き出された興味関心の嗜好値を、音楽や映像、書籍、放送、人名、地域情報のデータベースと照らし合わせ記事や商品を推薦していく。ポータルに表示されるランキング情報は、パーソナライズされた内容になる。
オンからオフまで
T-SITEは、CCCグループの強みである全国1444の店舗、Tカード会員5000万人、Tカード対応112社211792店舗ネットワーク、そして各種オンラインコンテンツやデータベースを融合した野心的なサービスとなる。
例えば、オンラインで見ていたニュースに関連する商品を閲覧、そのまま通販でも購入できるし、店舗での受取もスムーズに行うことができる。
こうしたコンテキストベースのライフスタイル提案を、東京代官山の蔦屋書店を皮切りに湘南藤沢、枚方、柏の葉でもT-SITE名義で展開するという。
なお、オープニングキャンペーンとして、T-SITEにログインした人を対象に「エンタメ1年無料キャンペーン」や「全員にTポイントが5ポイント当たるキャンペーン」を展開するとのこと。
ベンチャー向けプログラムもスタート
CCCは、T-SITEをプラットフォームとして活用することも提案。外部企業に対し相互送客、自社サービスの拡大などを狙えるマーケティング支援プロジェクト「T-Venture Program」も展開する。
具体的には、よくあるコンテスト形式で、サービスを募集し、審査を勝ち抜き、CCCグループのコーチング的な支援を受けた2-3のサービスを2015年3月までにローンチするというも。募集要項の概要はこのとおり。
日時:2014年10月下旬~2014年11月末
募集:公式サイトにてエントリー
審査:運営委員による審査
通過:30社程度
基準:T会員に価値のあるサービスかどうか、
実現性・連携のメリット・収益モデルなど総合的に評価
通過企業は、プランニング&サービス、テスト連携などを経て、本導入への進む。T-SITE本サービスと同じレコメンデーションソリューションが利用できるなどの優位性もある。
なお、ベンチャーという名前ではあるが、スタートアップ企業向けというわけではなく、ある程度のユーザー規模とサービス完成度が求められそうだ。出資前提でもなく、独占契約でもないとのことで、かなり柔軟なプログラムとなりそうだ。
【関連URL】
・[T-SITE] あなたの「好き」が集まる、見つかる。
http://top.tsite.jp/
・CCCグループのT-MEDIAホールディングスが提供するベンチャー向けプログラム | T-Venture Program
http://www.tmediahd.co.jp/tvp/