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米ネバダ州ラスベガスで大規模展示会「CES 2018」が開幕しました。会期は現地時間の2018年1月9日から12日で、昨年は18万4279人が参加しています。
開催前日の1月8日からスタートした一連のキーノートスピーチの冒頭を飾ったのがインテルのCEO ブライアン・クルザニッチ(Brian Krzanich) 氏です。インテルは2017年末に大きな話題となった同社製プロセッサの脆弱性問題の渦中にあるにも関わらず、CEOのブライアン氏は問題を認識しながら自社株を売却していたことが米国内で大きな話題となっていました。
キーノートスピーチそのものが無くなるのではないかという懸念の声も聞かれる中、壇上に上がったブライアン氏はまずはじめに今回の脆弱性問題についてお詫びを述べました。しかし、その後は、まるで何もなかったようにデータ処理、AIやAR/VRそして5Gについての当たり障りのないビジョンを伝えるに留まりました。
CESのキーノートスピーチは、世界のエレクトロニクス業界における勢力図ともいえるものです。キーノートスピーチは、インテル以外は、フォード、通信系からベライゾン・クアルコム、そして中国勢でBaidu、Huaweiが登壇。自然とCES2018のキーワードとして「自動車」「5G通信」「中国勢」が浮かんできます。
CESの変遷とCES2018
CESは「International Consumer Electronics Show」の略語で、現地では「シー・イー・エス」(日本ではセスという人が多いのですが、日本だけのように思います)と呼ばれています。もともとは家電の見本市で、1990年代はテレビやAV、洗濯機などが中心に、コンテンツ(ビデオやマルチメディアCD-ROMなど)などが出品されていました。始まったのは1976年ですが、ラスベガスで年1回開催のスタイルができたのは1995年からとのことです。
この数年で家電の定義が変わり、CESも家電ショウからスマート家電・自動車のショーへと変貌を遂げました。以下はCES2018のメインカテゴリーです。
・自動車
・スポーツ/eスポーツ
・IoT
・HOME&
ファミリー
・ロボット&AI
・健康
・スタートアップ
昨年2017年は18万4279人が来場しています。うち6万219人が海外から参加するという国際色豊かな展示会です。日本でいると幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ」が2017年は25万4000人ほど来場したといいますが、CESは来場人数こそそこまではいかないものの、出展社は東京ゲームショウが600社前後という規模に対しCESは4000社以上という圧倒的な規模となっています。かつ、ラスベガスの3拠点を中心に展開する非常に大規模なイベントであり、ビジネスショウとしての熱気は世界トップといって過言ではないでしょう。
注目の動向
CES2018は何が注目されるのでしょうか?TechWaveでは米Serend社と協力して、現地の状況をライブ番組で届けていますが、昨日前夜祭としてお伝えした内容を以下に添付します(参考「シリコンバレー・ニュース・フラッシュ in #CES 2018 ライブ配信決定」)。
事前情報などをまとめるとポイントは以下にまとめられます。
1. スマート自動車の進化
2. パーソナルアシスタントの進化
3. 中国勢の勢い
1. スマート自動車の進化
トヨタは自社の事業をプラットフォームと位置づけ、自動運転技術と組み合わせたEVトラック「e-Pallet」を発表。ウェブサービスプラットフォームと連携して移動店舗などを展開できる構想を発表。実際にCES2018の会場では当該車両が展開されるとみられています。この領域は人工知能や通信、自動運転技術などが総動員されているだけでなく、実用的なレベルに到達している状況です。
2. パーソナルアシスタントの進化
CES2018の会場となっているラスベガスの町は「Googleアシスタント」のプロモーション一色になっているといわれます。これはGoogle HOMEなどに搭載されているボイスナビゲーションサービスですが、昨年2017のCESではスマートスピーカーとして一躍注目を集めました。CES2018ではさらなる進化と、より幅広くなった対応製品ラインナップがお披露目されるとみられています。
3. 中国勢の勢い
年々存在感を増している中国勢ですが、HuaweiやBaiduを筆頭に、人工知能やデバイス、通信などさまざまな領域で目を引くプロダクトを投入してくるとみられています。
CES2018の展示会については、本日2018年1月10日 お昼の12時30分からFacebookの「ライブ番組」でお伝えしようと思いますので予約をわすれずに。日本勢の情報や、注目のサービスやプロダクトについても随時記事でもお伝えしたいと思います。
【関連URL】
・インターナショナル CES 2018
https://www.ces.tech/インターナショナル.aspx