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1年で7倍!北米カンファレンス史上最速成長率を誇るテクノロジーカンファレンスCollision 2019 を詳しく見てみよう!カンファレンスステージ Vol. 1

カンファレンス激戦エリアの北米において、史上最速のスピードで成長しているといわれているテクノロジーカンファレンス Collison。2014年より開催され、今年で5回目。世界各国からスタートアップ、GAFA、世界有力ブランド、ソリューション提供企業、政府関係者ら25,000名が参加している。そんなCollision 2019を詳しく見てみるシリーズ記事第1弾。カンファレンスステージをひとつずつ見ていきます。初回は、カンファレンスの目玉、センターステージから。

Collision のカンファレンスステージは全部で14

会場内にはいくつかステージがあり、14のカンファレンスが日替わりで行われます。カンファレンスステージの付近には、そのテーマに関連性のあるスタートアップ企業が出展しています。カンファレンスは同時並行なので、事前準備してスケジュールを立てておかないと見たいものが見れずに終わってしまうので、参加する際には事前に準備しましょう。これは、Collisionに限らず全てのカンファレンスに共通するかと思います。

Center Stageのキートピック

まずは王道、Center Stageから。このステージは、カンファレンスステージの中で一番大きく、その年のテーマを象徴するキーステージです。初参加の方、特定の分野を決めていない方は、このステージが良いかもしれません。

・テクノロジー界への信頼:テクノロジー業界への不信は払拭されるのか
・自動運転の未来:次の自動運転の技術と規制について
・エンターテイメントの未来:新たなテクノロジー企業がいかにしてストーリー
・起業家精神の危機:VCは助けなのか?妨げなのか?テックジャイアントが勢力を増す中で中小スタートアップのための市場はあるのか。
・A.I.について:A.I.の未来とは?

Center Stangeのトップスピーカー
・Alex Stamos (アレックス・スタモス):スタンフォード大学、前Facebook CSO
日本国内でも米国中間選挙のハッキング予測や、iOS の弱体性について同氏が警鐘を鳴らした記事が出ているのでご存じの方も多いのでは。セキュリティーに精通しており、現在はスタンフォード大学にて研究と教育を行っている。以前はヤフーのCSOであったこともあり、海外のメディアには彼が辞める時にはその企業が大きな間違いを起こす前兆といわれている。

・Linda Boff (リンダ・ボフ):CMO, GE
Forbesによる世界で最も影響力のあるCMOランキングでユニリーバのキースウッドに次ぎ2位の実力派CMO。米国のAd Council のボードにも選出されている。社員ファーストはカスタマーファーストにつながるとし、社内においてこれからのマーケティングには欠かせないデータ人材の育成に力を入れている。

・Dmitri Dolgov (ディミトリ・ドルゴブ):CTO, Waymo
アルファベット傘下で自動運転車の開発をしているWaymo。ジェネラルモーターズがCruseに投資するなど10年前に比べ多くの企業が参入してくるなかで、実用化までの道のりはいかなるものか。

・Shawn Layden (ショーン・レイデン):チェアマン , Worldwide Studios, ソニーインタラクティブエンターテイメント(PlayStation)
1987年にソニーに就職。SONY共同創始者の盛田昭夫氏のコミュニケーションアシスタントをしていたこともある同氏。キャリアをソニーで気づいてきた同氏がこれからのエンターテイメントについて語る。

・Tobias Lutke (トバヤス・ルトケ):CEO, Shopify
地元カナダの有力スタートアップShopify.世界175ヵ国で使われているECプラットフォーム。2019年Q1の売上が前年対比150%という調子のよいスタート。Collisionでは、中小企業から大企業が直面する起業の際の課題について

Panda Conf. (パンダカンフ)のキートピック

Panda Conf. はマーケティングステージ。世界有力企業のCMOからアドテクのスタートアップが登壇。

・データとAI活用について
・これからの広告代理店の在り方
・広告とマーケティングテクノロジーについて
・広告主とデジタルマーケティングについて

Panda Conf. (パンダカンフ)のトップスピーカー
・Kellyn Smith Kenny (ケリン・スミス・ケリー):CMO Hilton
Microsoft, Capital One, Uberを経てHiltonでCMOを務める同氏。ロイヤリティープログラム、カスタマイズされた顧客体験に注力しており、Hiltonの変革プランについて語る。

・Jamie Moldafsky (ジェイミー・モルダフスキー):CMO Wells Fargo
Whirlpool, Charles Schwab, American ExpressなどのCMOを経て現職。IABの世界で最も影響力のあるCMOに選出されたことも。Collisionでは、GEのCMOであるリンダ・ボフと登壇し、これからのCMOの役割について語る。

・Sarah Bird (サラ・バード):CEO Moz. Inc.
WEBマーケティング・SEOコンサルティング会社のMoz。テキスト検索から音声検索へと発展する時代に、企業はどのような対策をすればよいのかを語る。
参考:https://moz.com/blog/voice-search-influence-featured-snippets

・John Saunders (ジョン・サウンダーズ):CEO FleishmanHillard
世界3位にランクインするPRエージェンシー。テック業界におけるプライバシー、セキュリティー、トランスパレンシー問題が増える中、テクノロジー企業はどのようにメッセージを発信していけばよいのか。同氏がケーススタディをもとに語る。

・Mindy Grossman(ミンディ―・グロスマン):CEO WeightWachers
ファイナンシャルタイムズの世界トップビジネスウーマン50、Forbesの最も影響力のある女性トップ100されたこともある言わずと知れたスーパーウーマン。アパレル業界からキャリアを積み始め、ラルフ・ローレン、ナイキ、HSNを経て現職。健康志向の人が増えるこの時代にWWがどのような戦略で勝負するのか。

Content Makers (コンテントメイカーズ)のキートピック

コンテンツ制作者が集まり、オンライン&オフラインで消費されているコンテンツやプラットフォームについて話し合うステージ。

・テレビ、映画
・ニュース
・ゲーム
・ストーリーテリング

Content Makers (コンテントメイカーズ)のトップスピーカー
・Julien Lutz (ジュリアン・ルッツ):ディレクター、Director X
地元トロント出身のミュージックビデオ&映画監督。R. Kelly, Kanye West, David Guetta, Sean Paul, Justin Bieber, Drake, Nicki Minaj, Rihanna, Miguel, One Directionなど実に多くの大物のミュージックビデオを手掛けてきた。業界から多くの指示を集める同氏が語るコンテンツ制作において大切にしていることとは?

・Kelly Day (ケリー・デイ):プレジデント、Viacom Digital Studios
MTVやパラマウント映画を傘下に持つコンテンツ供給会社、バイアコムのデジタルコンテンツ部門。4月にも14のフリーチャンネルをローンチすると発表した同社。既存の収益モデルに依存するだけでは生き残れないと、様々なプラットフォームを多用していく戦略を打ち出している。

・Alex Chung (アレックス・チャン):共同創始者 GIPHY
フェイスブックのメッセンジャーで使っている方も多いであろうGIPHY。GIFといえばGIPHYというほど市場をほぼ独占している。LAにインハウスのスタジオもあり、公式発表は出ていないが、ゲータレード、ダンキンドーナツ、ペプシなどが億単位の発注をしているといわれている。

・Clive Downie (クライブ・ダウニー):CMO Unity Technologies
世界で最も広く使われているリアルタイム 3D(RT3D)開発プラットフォームを開発しているユニティテクノロジーズ。同氏はグローバル戦略、顧客マーケティング、商品マーケティング全てをみている。リアルタイムコンテンツ制作は、今後さらにゲーム、メディア、エンタメなど実に多くの業界へ影響を及ぼす可能性があるとし、Collisionでもそのことについて語る。

・Graham McDonnell (グラハム・マクドネル):インターナショナル・クリエイティブ・ディレクター The New York Times
米AdWeekに今最も熱いエージェンシーと題されNAI(Native Advertising Institute)のスタジオ・オブ・ザ・イヤーに輝いたT Brand Studio。このスタジオは、The New York Timesのインハウスクリエイティブエージェンシー。そのコンテンツを作りだす総指揮者が同氏。エージェンシー歴10年以上で、モエヘネシー、アディダス、ロレックスなどの一流ブランドのクリエイティブ制作に携わってきた。

・Samantha Barry (サマンサ・バリー):編集長 Glamour
ウェブサミットと同じアイルランド出身。アイルランドのメディアRTEでレポーターを経験し、ロンドンBBC World Wide、その後米CNNでプロデューサーを務め、現職。社内外から”チェンジメーカー“と評される彼女。昨年末に紙媒体からデジタルへ完全移行する意向を発表したコンデナスト。同氏がどのようにGlamourを変えていくかに注目が集まっている。

Collision 開催概要

日程:2019年5月20日-23日
開催地:トロント(カナダ)
会場:Enercare Centre
参加予定者数:25,000名+
スピーカー:500名+
メディア関係者:750名+
関連ウェブサイト:
公式ページ
日本参加者向けのイベントページ

レポーターメモ  
日本ではあまり知られていないけれど、かなりトップレベルの方が集まっている今回のCollision。このリストはまだ一部。1000名近いスピーカーがいて、皆さんどなたもかなりの高スペック。まだまだステージはたくさんあるので、シリーズ第2弾もお楽しみに。

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