クラウドワークスが11億円の資金調達、クラウドソーシング最大級・サイバーエージェント本体からも5億出資で展開加速 【@maskin】

[読了時間: 2分]

　クラウドソーシング事業を展開する「クラウドワークス」は2013年12月2日、デジタルガレージ子会社のDGインキュベーション、電通デジタル・ホールディングスが運用する電通デジタル投資事業有限責任組合、およびサイバーエージェントの計3社を引き受け先とする第三者割当増資を発表した。

　調達額は11億円と、クラウドソーシング業界では最大規模の資金調達となる。

　「クラウドワークス」は、2011年12月にサイバーエージェント・ベンチャーズ経由で出資を受けていたが、事業成長を理由に、サイバーエージェント本体の投資事業本部から2013年9月30日付で約5億円の投資を受けることになった。

　これにともない、クラウドワークスとサイバーエージェントは事業提携を開始。共同で「Ameba 芸能人・有名人ブログのブログデザインに関するコンテスト企画」を展開する。

　一方でデジタルガレージは、決済ソリューションにおける提携や、海外展開での支援を視野に入れた業務提携を進めていうとのこと。

　「クラウドワークス」で登録された仕事の予算総額は 50億円を突破しており、約1万8000社が利用している。
現在、「地域活性化」「女性の新しい働き方を支援する」「海外展開」という3つのテーマで事業を展開。岐阜県や福島県南相馬市と連携や、ヤフー、ベネッセコーポレーション、テレビ東京などとの提携など展開を加速している。

　12月11日に開催される「アプリHackersラウンジ」にも出展予定だ。

蛇足：僕はこう思ったッス
事業系VCであるサイバーエージェント・ベンチャーズで投資した上で(シード)、本体のサイバーエージェントが投資するというエスカレーション事例(シリーズA/B)。報道などで「藤田ファンド」と呼称される枠組みからの出資となる。(ちなみに、サイバーエージェント本体にファンドはないので誤解なきよう)。コラボコンテストというシンプルな提携モデルからのスタートだが、Amebaは3000万超のユーザーがいるわけで、かなりのインパクトとなりそうだ。
デジタルガレージについては、11月にサンフランシスコでインキュベーション施設をオープンするなど、じわじわと海外展開を加速している状態。こちらは、まだ具体的な展開が見えてないが、動向に注目していきたい。