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プラカード型仮想通貨ウォレット「Wodca(ウォッカ)」がセガサミーHDなどの支援獲得

仮想通貨市場は、取引所の安全性確保を中心に着実に進化をし続けるものの、その活用のフェーズへとなかなか駒を進められていない現状があります。仮想通貨の仕組みに対する理解やウォレット保護の重要性、本人確認などさまざまな障壁がユーザーの前に立ちはだかっているのです。

ウォッカ社(元クリプトエージェント)が提供するプラスティックカード型仮想通貨ウォレット「Wodca(ウォッカ)」は、仮想通貨をより多くの人が安全に扱える一助となるかもしれません。少なくとも資金を提供したセガサミーホールディングス社やトランスコスモス社、オークファン社などはそう期待しています。


昨年2018年12月に配布された実際のWodcaカード。現在ロゴなどのデザインは変更されている

このカードはビットコイン/イーサリアムなどのトークンを入れることが可能なウォレットになっており、カード背面に記載されている情報を元に公式サイトから所有者登録をすることができます。

送金に必要なプライベートキーもカードに記載されているため、扱いには慎重さが必要ですが、面倒な取引所の口座開設などの手続きを介さずに、キャンペーンなどでインセンティブとして仮想通貨を安全に提供することが可能になると評価されています

本日(2019年2月8日)、ウォッカ社は、セガサミーホールディングス・トランスコスモス・オークファンをはじめとする複数社を引受先とした第三者割当増資による資本調達を実施しており、2019年3月にはアクティベーションなどがより簡単になる新仕様のカードやアプリも公開予定。ブロックチェーン関連事業などとの連携も加速しそうです。

【関連URL】
・[公式] Wodca(ウォッカ)

蛇足:僕はこう思ったッス
 FinTechで最も重要なのはユーザーとのタッチポイントをどれだけ機能的な形で有効化できるか?というところ。新しい貨幣インフラとなるとなおさらそこが大切になる。仮想通貨をインセンティブとして配布するというモデルは、電通出身のウォッカ吉羽社長らしいというか得意分野に立脚した方法だが、同じことを取引所はできないし、昨年からビットコインを筆頭とした仮想通貨の価値が上がっているとはいえ、今後まだまだ化ける可能性がある仮想通貨資産を保有したいという動機は残っているはずで、ウォッカの取り組みによって世論がどう変わるか注目される。

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