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キュアがICO実施へ、世界最大コスプレプラットフォーム「Cure WorldCosplay」での活用目論む

コスプレ・プラットフォーム「Cure WorldCosplay」 を運営するキュアは2017年12月29日、独自トークンである「Cosplay Token(略称COT)」のICO(Initial Coin Offering)の実施計画を発表しました。

世界180か国72万人が参画する世界最大級のコミュニティ

「キュア」は2001年に個人のコスプレコミュニティとして誕生。その後ライブドア(NHN Japan)やピクシブに事業主体が移ったのち、2017年4月1日、株式会社キュアが国際版「Cure WorldCosplay」を譲り受け新たな門出を果たしています。

現在、「Cure WorldCosplay」のユーザー数は72万人。12か国語に対応しており、世界180か国以上から650万枚以上のコスプレ写真が投稿されています。最大の特徴は写真の投稿だけでなく、このサイトを主体としたさまざまなコミュニティイベントが世界各国で展開されているといいます。イベント開催数は、直近の数字で年間1000件以上とのこと。

Cure WorldCosplay とは
対応言語:12 ヶ国語
ユーザー国数:180 カ国以上
会員:72 万人以上
総作品投稿数:650 万枚以上
運用 SNS:Facebook(25 万人):Weibo(17 万人) :Twitter(1.3 万人)

2017年4月1日から新体制になってからは、TGS(東京ゲームショー)で大きな話題となったコスプレエリアの運営を手がけたり、中国などからイベント協力の要請が舞い込むなどオンラインとオフラインを連携させた取り組みは加速している状態。

こうしたコスプレ経済圏の活性化が進む一方で「世界中のコスプレ関係者が課題を抱えている」とキュア 代表取締役社長 川相潤一郎 氏は言います。

ブロックチェーンによる価値創出

「世界にこれほど日本のコンテンツファンがいる事に驚く一方で、世界中のコスプレイヤー・カメラマン・造形師・ユーザー(ファン)がさまざまな課題を抱えているんです。

例えば、決済アカウントを持たないことによる弊害、コンテンツに対する収益配分、評価の不透明性、情報のグローバリゼーションなどがあげられます。

このような課題をブロックチェーン技術によって解決することが可能になると考え独自トークンである「Cosplay Token(COT)」の発行を目指すことにしました。COTによってオンラインのみならずオフラインでも国をまたがって活用できると考えており、それを通じてコスプレ経済圏として顕在化できていない価値をグローバルで通用するものにできればと考えています」(キュア 代表取締役社長 川相潤一郎 氏)。

キュアのICOは、情報公開ページおよびTelegram(メッセンジャー)で諸情報を発信していく予定。なお、今後、2018年1月上旬にホワイトペーパーを公開し、2018年3月にはICOセールスを実施したい考えとのことです。

【関連URL】
・Cure WorldCosplay
https://worldcosplay.net/ja/
・Cure WorldCosplay ICO
http://ico.curecos.com

蛇足:僕はこう思ったッス
コスプレやアニメ界隈のICOが目立つ。AMPLE!のICOに始まり、TOKYO OTAKU MODEがオタクコインの検討を表明している。目論見はシンプルだ。日本を軸として、グローバルに価値が拡大し続けているアニメやゲーム、それに関わるコスプレなどのコンテンツや二次経済圏が拡大しているとみられており、そこに眠っている独自トークンの応用可能性を掘り起こすという考え。一斉に日本発グローバルの仕掛け人が増えつつある状況にキュア川相氏は「日本の新しい文化という方向でブロックチェーンを活用する動きが増えていくのはいいこと」と前向き。「ゲーム系のエンジニアの人たちもブロックチェーン領域にきてもらいたい。協力して世界に向けてさらに盛り上げていけたらすごいことが起こりそう」(川相氏)。

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