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UberがWebGLベースのビッグデータ視覚化フレームワーク公開 【@maskin】

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Uberのマーケティングは実に科学的だという話を耳にしたことがある。全てがデータ化され、成長や拡大のセオリーを確立してから、アクセルを踏み込んでいゆくというのだ。Uberが発表した「deck.gl」は、まさにそのUber科学を裏支えする技術基盤といってもいいのかもしれない。

「deck.gl」は、Web技術の一つであるグラフィック描画仕様「WebGL」を用いた大きなデータを視覚的に分析調査するためのフレームワークだ。

データはGPU(グラフィック描画専用のプロセッサ)を用いて分析および描画する仕組み。視覚化されたデータを複数のレイヤーで組み合わせることが可能。ReactやMapboxといった他のフレームワークとも互換性を保持しているとのこと。

例えばタイトル画像に仕様されているニューヨークの地図も、ウェブブラウザ上で演算されているもので、タクシーの運行データを地図データにプロットしている。

ニューヨークを歩くおよそ85万人の位置と男女比をプロットするようなことも(1点は10人)。

視覚化にはいろいろなオプションがあり、例えばこういった表現も可能。サンフランシスコから転出転入した人の出発点、行き先が線で結ばれている。

【関連URL】
・deck.gl
https://uber.github.io/deck.gl/#/

蛇足:僕はこう思ったッス
 来週月曜日に開催する「HTML5モバイルアプリDAY」を前に大きなニュース。これもすべてウェブの技術だけで実現されたもの。ウェブブラウザ上で演算するため、デモを動かしているとファンが回り出す。こういった技術を仕様するのにインストールやらの準備が不要というのは何ともエポックメイキング的な印象だ。
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