研究者らとともに解析技術の実用化を目指すサイジニアは2018年7月18日、ビジュアルAIレコメンデーションサービス「デクワス.VISION」を、三陽商会のファッション通販サイト「SANYO iStore(サンヨー・アイストア)」に向け本格提供を開始すると発表しました。
「サンヨー・アイストア」上で「デクワス.VISION」による商品レコメーション機能を使用した場合としない場合を比較したところ、レコメンデーション利用した商品の購買率は約3倍となったことを受け本格導入となったとのことです。
「デクワス.VISION」は、ECサイトでユーザーが閲覧中の商品を解析し、「イメージが近い商品」を探し出して提案サービスです。ECサイトでよくある協調フィルターなどの購買行動から推奨されるアイテムをレコメンデーションするのは異なり、現在見ている商品をイメージベースで解析提案するため、売れている売れていないに関係なく、また、似ている商品の比較検討につながるため購買率向上に貢献するとみられています。
「SANYO iStore(サンヨー・アイストア)」
『SANYO iStore』は、EPOCA、TO BE CHIC、MACKINTOSH PHILOSOPHYなどの著名ブランドを擁する三陽商会が運営する、直営オンラインストアです。
サイジニアはこれまで、「デクワス.VISION」の導入によって、サイト利用者が約2倍に拡大すると説明していましたが、ECサイトにおける具体例が乏しい状況でした。今回の「サンヨー・アイストア」における本格導入前のテストでは利用者は約4倍にまで拡大しています。
また、これまでCVRが約1.6倍、ARPUが約1.4倍に拡大するとしていましたが、今回の「サンヨー・アイストア」における購買率3倍という具体例が出たことで、「デクワス.VSION」の普及に拍車がかかりそうです。
【関連URL】
・[公式] デクワス.VISION
・[リリース] 三陽商会のECサイトにAIを使った画像解析レコメンデーションを提供
蛇足:僕はこう思ったッス