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『艦隊これくしょん』のヒットを皮切りとしてブラウザへの注目が再燃している中、モバイルデバイスからのブラウザアクセスが相変わらず増加している。そこでデバイスの一翼を担うタブレットの流通増加にともなう変化を追ってみた。
前年比104.8%伸びているタブレット市場
MM総研の調査結果によれば、2012年度通期(12年4月~13年3月)の国内タブレット端末出荷台数は前年度比104.3%増の568万台。前年度278万台から倍増したといわれている。半期別にみると上期193万台(前年同期比82.1%増)下期375万台(118.0%増)となっており続々と発売される端末に呼応するかのように販売台数も増えてきている。
この状況はしばらく続きそうだ。同調査によれば、2013年度のタブレット端末出荷台数を前年度比21.5%増の690万台と予測しているし、その後も2014年度は840万台、2015年度には950万台と拡大傾向が続くと予測されている。報告の末尾には
Wi-Fi環境の整備が進んでいることに加えて、スマートフォンのテザリング機能やモバイルWi-Fiルーターなどのモバイルデバイスを介したインターネット接続が更に増加していくことで、引き続きWi-Fiモバイルタブレットが市場を牽引していくだろう。更にはホームタブレットを中心としたビジネス利用の拡大や、教育現場への普及が期待される。
とあり、デバイスにも変化が観られてきているのがわかる。その一例がホームタブレットを中心としたビジネス利用の拡大だろう。
ホームタブレットのビジネス利用
ホームタブレットを中心としたビジネス利用の拡大とは、一つの答えとして居場所にかかわらず毎日の生産性と娯楽に合わせて最適化されたノートブックとタブレットのハイブリッドモデルの登場といえる。
日本エイサーはこの6月 Windows 8搭載Ultrabookである Aspire P3 を国内向けにリリースした。Aspire P3はノート型からディスプレイ部を外せばそのままタブレットになる着脱式なコンバーチブルノート製品だ。
HDモニターとDolbyによって強化された動画や音声によって電子書籍といったコンテンツを楽しめることができる一方、Core i3プロセッサを採用したWindows8搭載のUltrabook。マルチタスク処理能力が高いためOfficeはもちろん、開発環境までさくさくと動く。例えばPowerPointでのプレゼンや外出先でのちょっとした仕様変更といったビジネスシーンに十分対応できる。
プライベートと仕事をデバイスで分けることが難しくなってきているこの時代に、どちらにも対応したこういった製品の登場は自然の流れともいえる。
前述したタブレット市場の成長とともにWindowsを搭載したこういった端末は今後ますます登場してくることは容易に想像できる。従来のPC市場がタブレット市場に置き換わる日も近いかもしれない。
【関連URL】
2012年度通期国内タブレット端末出荷概況
http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120130523500
日本エイサー Aspire P3
http://www.acer.com/aspirep3/ja_JP/
Project Manager/ライター/ベンチャー支援活動/政治家のwebコンサルといったweb関連の仕事をする元美術商。人生の半分がArt、それ以外はインターネッツ。今年はヘルスケアでいきます。趣味は人生です。Control your destiny or someone else will.
メール yamamoto(at)dyama.com