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Dropbox 機能拡張を発表、文書などのワークフローや直接編集が可能に


ファイル共有サービスを展開する米Dropbox社は現地時間の2018年11月6日、主要なコンテンツタイプのファイルをDropbox上で直接編集することができる「Dropbox Extensions(機能拡張)」を発表しました。2018年11月27日頃から一般ユーザーに順次解放される予定です。

主要グローバルパートナーと連携

「Dropbox 機能拡張」が利用できるようになると、ユーザーは主要なコンテンツタイプ(DWG、PDF、Word、画像、マルチメディアファイルを含む)をAdobeやAutodesk、DocuSign、Vimeoなどのパートナーアプリケーションの機能と連携しながらDropbox内で直接処理を開始できる様になります。

「Dropbox 機能拡張」ではファイルの編集はもちろん、電子署名(eSignature)の送信、ビデオ注釈の送信、電子ファックスの送信といった機能が実現され、コラボレーション・ワークフローがより円滑になると考えられます。以下は、できるようになる機能拡張のサマリーです。

Adobe署名、DocuSign、およびHelloSignを使用して電子署名を送信し、外部の共同編集者とPDFまたはWord文書を共有し、最終的に双方の署名付きの最終コピーをDropboxに自動的に保存します。
PDFの編集:Nitro、airSlate、Smallpdfを使用して、変更を自動的にDropboxに保存しながら、結合、変換、整理、フォームの記入、編集、注釈付けなどを行います。 DropboxとAdobeは、将来のDropbox ExtensionでAdobe Acrobat DCを使用してPDFを編集するためのコラボレーションを行う予定です。
DWGの表示と編集:Autodeskを使用すると、ソフトウェアをインストールしたり、ファイルをダウンロードしたりすることなく、AutoCAD WebアプリケーションでDWGファイルと図面を表示および編集できます。
動画に注釈を付ける:Vimeoを使用して、クライアントや共同編集者を招待し、MPG、MP4、WMVなどの一般的なマルチメディアファイルのビデオプロジェクトをレビューし注釈を付けることが可能です。
画像の編集:Pixlrを使用すると、トリミング、回転、サイズ変更、フィルタリング、エフェクトの追加、画像やテキストの写真への追加など、強力なツールセットでプロレベルの写真編集が可能になります。
電子ファックスを送信する:HelloFaxを使用して、任意のWordまたはPDFファイルから電子ファックスを送信し、処理が完了したら、Dropboxに確認領収書を受け取ります。

こうした機能拡張は、より多くのワークフローやアプリケーション、特定の機能を統合していく計画だといいます。

【関連URL】
・[リリース] Announcing Dropbox Extensions with strategic and category-leading partners

蛇足:僕はこう思ったッス
機能拡張は2つの種類があって、システムの処理そのものに大きく関わる機能拡張と、あくまでフロントエンドや外部連携の部分だけをラップして操作性向上をするタイプ。前者の場合、機能拡張が増えると破綻するが、後者の場合、仕様さえスマートに統一されていればエコシステムが形成される契機になる。Dropboxの場合、最終的なアウトプットは“ファイル”であるため、もしかすると良い感じに拡張されるのではないか?もしかすると、長年消えない日本のハンコだって、あらゆる意味でのコスト削減に通じる形でDropboxに吸収される日が来るのかも知れない(いい加減、印鑑押印ないとダメ、とかやってられない)。

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