人工知能で最適なイベントのマッチングを実現
アライドアーキテクツ株式会社が提供するイベントキュレーションアプリ『watav』は2016年4月14日、イベント主催者と参加者が人工知能により最適なマッチングを行う『パーソナライズ型イベントレコメンドシステム』の搭載を発表した。
イベント主催者は『企業・団体』から『個人』に拡大
背景として従来のイベントは法人が主催していたが、近年では個人でも開催するようになっており、全国で開催されるイベントの開催数やジャンルは大幅に拡大している。しかし、 『watav』の調査では、一人あたりの月間参加イベント数は1〜2回程度で、膨大なイベント情報から参加者に対して情報が届いていない、という問題意識があったようだ。
人工知能による自動イベント分類システム
その解決策として、 『watav』は、2015年3月にリリース後、インターネット上でまとまっていないイベント情報をアプリ上に収集し発信。合計100,000件以上のイベント情報を収集し、「興味・関心」をベースとしたユーザーの行動特性パターンを分析していた。
そのデータを元に、膨大なイベント情報を効果的に届けるべく、人工知能でイベントのカテゴリを自動分類する独自システムを開発。アプリ上のユーザーの行動データに機械学習をかけることで、個々の興味・関心のカテゴリを可視化し、機能に落とし込んだのが『イベント受信箱』とのこと。
『イベント受信箱』は、過去のイベント閲覧履歴や参加履歴をもとに、おすすめのイベント情報が受信箱に届く。今後はSNSの広告システムと連携した招待機能やイベント主催者向けのサービス拡充を考えているようだ。
『watav』誕生の思いと事業化の背景
watavディレクター、近藤氏自身が、茶道をたしなみ、イベントを主催する側とのこと。本アイデアをもとに起業するか悩んでいたところ、アライドアーキテクツ株式会社のCTOである西田氏と出会った。社内事業として行った理由としては、エンジニアリソースやプロモーション面でも事業として成功させるためには自身一人で行うよりも成功確度が高いと判断したようだ。
ある程度経験を積んだ30代で「起業ではないが新規に事業を興したい」という方に、アライドアーキテクツ社ではチャンスを与えていきたいとのこと。