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米Evernoteが発表した新しいプライバシー(日本語抄訳)について、直後からユーザーらの強い反発が広がったことを受け、同社は12月15日に当該ポリシーの撤回を発表した。
予定していた新しいプライバシーポリシーでは、機械学習技術によって関連性の高い情報を提供する機能が正しく動作しているかを確認するために、一部の社員がコンテンツの中身を目視で閲覧することができるようにするといった内容になっていた。Evernoteは、さまざまな情報を記録できることを売りにしたデータベースソフトで、個人的な情報やプライバシーに直接関係する情報などを保存する人も多く「見られたら丸裸にされる」と危惧する人が多かった。
声明でEvernote CEOのChris O’Neil 氏は「間違っていた」ことを認め、2017年1月23日に施行される予定だったプライバシーポリシーを撤回すると発表。今後数ヶ月で今回のような懸念が発生しないような信頼が確立できる内容へと改訂をすると説明。
ユーザーの情報については同社が掲げる「データ保護の3つの法律」を継続的に尊重するという。
・あなたのデータはあなたのもの
・あなたのデータは保護されている
・あなたのデータは持ち運びできる
機械学習技術は提供予定だが、ユーザーが認めない限りユーザーが保存した内容を従業員が閲覧することはないという。
【関連URL】
・Evernote Revisits Privacy Policy Change in Response to Feedback
https://blog.evernote.com/blog/2016/12/15/evernote-revisits-privacy-policy/
技術革新と権利感覚
CEOのO’Neill氏はこの声明の中で 「機械学習によってEvernoteの顧客に何を提供することができるのか非常に興奮している」と語っている。個人情報の利用を確認することを二の次にしてしまったというのが実際のところのようだ。広報によれば「経営陣は猛省している」とのことで、今後よりよいサービスとして進化してもらえればと思うのだが、今回発生した懸念はあまりにも多くこれを払拭するには相当な時間がかかるのではないのだろうか。