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デジタルカルチャーの中にはPDFの話にも共通するような様々な慣習があります。
その一つが「ファイル転送サービス」の使い方。数ギガサイズのファイルを転送サービスを使う必要性があるのはわかるのですが、1MBを切るサイズのファイルをわざわざ転送サービスで送る理由がわかりません。しかも圧縮されたファイルをスマホで解凍できなかったり、かつ多くのファイル転送サービスは広告だらけだったり、セキュリティレベルが不十分だったり、重要ファイルを何日も保存しっぱなしだったり(削除の時間が曖昧だったり)するのにもかかわらず、なぜ使いたがるのでしょうか?
フランスのスタートアップ「Smash」も、日本ほどではないですがファイル転送サービスの問題に着目し、転送するファイルの安全性を高め、プライバシーを重視したサービス「Smash」を開発しました。現在は、PCのウェブブラウザに限定されていますが、上のスナップショットのようなページに複数のファイルをドラッグ・アンド・ドロップすることで安全にメールやSlackなどで転送することができるようになっています。
「Smash」では複数のファイルを一度の転送するこが可能です。容量は無制限。転送時はSSL/TLSプロトコルで暗号化され、ファイルは米国のAmazon Web ServicesはS3サービスに一次保存される仕組みです(2018年内にEUでも展開する予定)。
送信先はメール、Slackもしくはリンク共有で、メールおよびSlackでは複数の宛先に送付することが可能です。
重要なのが有効期限を1日単位で指定できる点です。もちろん有効期限が切れたファイルは即時削除されます。
もちろんそうなると、相手がいつ受信したか確認しないと「まだ受け取ってないのに期限が切れた」なんてことになりがちですが、「Smash」の場合、転送が完了できたかを確認できるような仕組みが用意されています。
ファイルにはパスワードの設定が可能。
Smashチームは何より「ファイルとデータの安全性とプライバシーを重視」しており、ツールとエンジニアリングプラクティスを使用して安全に専念していると公言しています。
これらの機能が、なんと無料です。ただ、実は2GB以上のファイルを送信すると、Smashでは転送までに時間がかかってしまうとのことで、これを解消するために月額5ドル(年払い・月払いだと10ドル)のプレミアムプランが用意されています。この有料プランは、単に大容量ファイルを迅速に送れるようにするだけでなく、ファイルのやりとりをする画面をカスタマイズしたり、管理画面が使えるようになるなど、大容量ファイルを日頃やりとりする人にとってはマストサービスとなるかもしれません。
【関連URL】
・[公式] Smash
蛇足:僕はこう思ったッス