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スタートアップ特区制度などで注目を浴びる福岡県福岡市にまた新たなイベントが誕生します。
仕掛けるのはInterop Tokyoなどの巨大イベントを主催/運営するナノオプト・メディア社。2017年1月31日と2月1日の2日間、福岡を世界的なスタートアップのハブにすることを目的とした「FiSH」(Fukuoka International Startup Hub)を開催します。
会場は福岡国際会議場で、入場パスは「1日パス」で税込み1万8000円、「2日パス」で税込み3万円です。学生は2パスを5000円で購入することができます。
日本から世界へ
「FiSH」は、カンファレンスと展示交流会を併設したイベントで、キーノートにはグローバルで投資活動を展開する500startupsの日本代表 James Riney氏のキーノート「How startups in Japan can expand out, and how startups outside Japan can expand in.」を筆頭に、日本から世界への進出や業界業種を超えたクロスボーダー事業などをテーマとしたトークセッションが終日実施されるというものです。
主催のナノ・オプトメディアは「FiSH」を「世界のスタートアップイベントに肩を並べる企画にしたい」と考えており、その第一回イベントとして、アジア圏のアクセスがしやすく、かつ国内21大都市の中で3年連続開業率1位の福岡市での開催に。
しかし、なぜネットワークやIoT、セキュリティなどの技術系イベントを手がけてきたナノオプト・メディアがスタートアップ分野に参入したのでしょう。
福岡「FiSH」を世界レベルの存在に
きっかけは、ナノオプト・メディアの代表取締役社長 藤原洋 氏が、福岡市が「MICE」とよばれる各種イベントを誘致する取り組みを実施しており、そのIoTアンバサダーとして委嘱されたことに始まる。MICE=企業会議(Meeting)、企業の報奨・研修旅行(Incentive)、国際会議(Convention)、展示会・イベント(Exhibition/Event)の総称を指すもので、国土交通省 観光庁がMICEアンバサダー・MICE誘致アンバサダーの委託事業を展開しています(参考)。
「FiSH」は、まず福岡市が期待する「福岡でイベントを」という流れに乗ると共に、スタートアップ特区が効果を発揮しつつあるという状況を踏まえ、一過性の盛り上がりを追求だけではないスタートアップ関連分野が活況になる機運をつくるというミッションを掲げているとのことです。 福岡からのグローバルスタートアップの誕生はもちろん、全国各地からの福岡起業、海外からの福岡起業など、そんな流を生むきっかけ生むとのこと。
あくまでナノオプト・メディアが主導するもので、行政福岡市は特別協力という関係のみ。こういった取り組みは、地元の有志で運営されている「明星和楽」や「アドテック東京」、「ICC」「BDASH CAMP」など多数のイベントを通じで行われていますが、「FiSH」ではグローバルを意識しながら、参加者はもとより地域全体が活気づくような機会を創出することを考えているとのことです。
特にナノオプト・メディアは長年に渡り巨大会場を舞台としたイベントを企画・運営しており、そのノウハウを活用しながら、街全体がイベントを通じて盛り上がる海外のWeb SummitやSXSWのような世界観を数年以内に「FiSH」で実現していきたいとのことです。
【関連URL】
・FiSH
http://www.f2ff.jp/fish/#conference
・福岡発のグローバルスタートアップハブイベント FiSH(Fukuoka International Startup Hub)を 2017年1月31日より初開催
https://www.atpress.ne.jp/news/111192
という話をしばしば耳にする。要するにまちぐるみでイベントを盛り上げる構図を作りたいという発想。ただ、有名人に声をかけまくって、巻き込む人を増やせばいいかというと(国内の類似の取り組みの多くがあまりピンときてないように)そういうことではない。SXSWには特定の機能があり、それに意義を感じて参加しているのであって、「お祭り騒ぎがすごいから」というノリできているわけではない。この視点はイベントや都市コミュニティを仕掛けた人でないとなかなか得られないのかもしれない。そういう意味では、広義のイベント仕掛け人としての知見があるナノオプト・メディアの取り組みがどんな価値を生むのか注目したい。