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「全ての人が集い弔うために」斎場の「Insta 360 Pro2」ライブ配信に注目集まる

葬祭から婚礼、介護にいたる事業を展開する「こころネットグループ」(ジャスダック:6060)傘下の北関東互助センター(栃木県宇都宮市)が2020年7月9日にオープンした、多様な葬儀スタイルに対応した新しい斎場「とわノイエ 宇都宮」が話題になっている。

特徴は、直葬や家族葬に加え、通夜を行わない一日葬にも対応。さらにホール頭上に、360度が撮影できる非常に高性能なカメラ「Insta 360 Pro2」が設置されているのがわかるだろうか。「とわノイエ」はこのカメラを使い、360度のVR映像のライブ配信でリモートで葬儀に参列できるサービスを開始したのだ。

その場にいるかのようにリモート参列できる360度VRライブを求めて

新型コロナウイルス感染拡大続く中、斎場に足を運べず葬儀に参列できない人がでてきてしまっている。しかし、これを形を変えてどうにか参列できるようにするような取り組みは行われてこなかった。北関東互助センター 代表取締役社長 中山浩 氏は全国でも類をみない葬儀の360度ライブ配信について「全ての人がくまなく参列できるようになる今までにない挑戦」と話す。

これまで斎場が動画配信をするケースはあった。一堂に会することが難しい状況でも、テレビなどと通じてライブで映像を見ることができる価値はある。今回の「とわノイエ」の取り組みは業者やスタッフ協力の上、実際に参列しているような臨場感にこだわった。機材の選定から通信網、カメラの説明までこだわり、360度カメラによってテレビでの映像視聴時はもちろん、スマートフォンやVRヘッドセットなどを通じてより高い臨場感で参列できる環境にこだわったのだ。

Insta 360 Pro2を

仕様策定チームは、4K・8Kのライブ配信を見越した複数のデバイス&サービスの調査・実験を重ねた。配信プラットフォームは現時点ではYouTube Liveを使っているが、将来的品質アップグレードを踏まえた上で「Insta 360 Pro2」の常設することに決定。

「Insta 360 Pro2」はソフトボールのボールのようなサイズのカメラで6つのレンズと4つのマイクを投資ア。参列者の邪魔にならず、かつ高い臨場感でリモート参加できるかスタッフの方々らと協議の上、最前列の頭上に設置することとなる。

実際どのように視聴できるのか、テスト撮影した際の映像がこちら(再生中の映像を、別のカメラで撮影しているのでVR型の視聴はできない)。

設置後の擬似葬儀を360VRライブ配信を通しで見てみると、この最前列の視点がなんとも言えない臨場感を与えてくれる。擬似的な内容であることを頭で理解していたとしても、僧侶の念仏やお別れの映像に心が奪われてしまった。

「VR」の臨場感は想像以上に高い。しかしコンテンツはゲームやエンターテインメント領域のものが多く、実用的なニーズについてはスポーツ観戦くらいしか話題となるものがなかった。しかし、この取り組みに、多くの斎場関係者や施設運営者が注目している。実際に、この360度VR映像をライブでみると、十分な臨場感を感じることができ、心から弔うことができることがわかったからだ。

新しいスタンダード=ニューノーマルは、こうしたテクノロジーと既存業界から生まれていくのではないか?そう感じさせられる事例だ。

【関連URL】
・[公式] Insta360 Pro 2 – 360 VR Camera

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