サイトアイコン TechWave(テックウェーブ)

グリーなど国内外3社、海外における日本アニメのゲーム化および共同パブリッシングを展開

住友商事・米Ellation(イレーション)・グリーの3社は2017年8月25日、北米を中心とした海外において日本アニメのゲーム化および共同パブリッシングの事業を展開することで基本合意に至ったと発表しました。第1弾として、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか〜メモリア・フレーゼ〜」を2018年初頭に配信する予定です。


米イレーションは日本の動画などのコンテンツをグローバル2000万人に向け配信する「Crunchyroll(クランチロール)」を展開しており、住友商事と協力することで日本アニメの海外販売を展開中。今回、3社が合意することにより、グリーが日本アニメのゲームを企画開発し「クランチロール」で共同でパブリッシングをする座組を構築しました。

第一弾コンテンツとなったタイトルは国内外で人気となっているアニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」(以下「ダンまち」)でテーマとした初のスマートフォン向けゲームアプリで、日本国内ではすでに2017年7月から配信しており一ヶ月で300万ダウンロードを達成、セールスランキングでも上位に食い込んでいます。

日本アニメへの投資・育成

また、住友商事は、2016年1月にイレーションと共同で投資会社を設立しており、日本アニメの製作委員会への出資も展開しており、クランチロールをはじめとする海外の配信サービス・放送事業者へのコンテンツ販売、展開しています。また、2017年4月にはイレーションが属する米国の大手メディアグループ「The Chernin Group」とのと戦略的パートナーシップ協定を締結するなどその展開を加速する構えです。

【関連URL】
・日本アニメの海外向けゲーム化と共同パブリッシング事業に関する基本合意
http://corp.gree.net/jp/ja/news/press/2017/0825-01.html

蛇足:僕はこう思ったッス
 LINEが当初事業可能性がある地域でメディア企業を組んで低リスクで参入できたように、日本初のグローバル展開にはある主のパターンができつつある。グリーは大規模な海外進出で痛手を被っただけに、試行錯誤を経た上でのこの座組ということなのだろう。アニメはグローバルではニッチ市場と認識されているとはいえ、「ダンまち」はその領域では国境を越えてファンを獲得することに成功しているため、日本が得意なゲーム化によるグローバル展開加速は実は効率がよくパターン化されるべきものなのかもしれない。
モバイルバージョンを終了